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主に理容師美容師国家試験の学科対策を中心に… 断言はできないがw
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量も多く範囲も広い科目です、ただ問題的には単語を選ぶものが多いので、何度か目を通せばいけるかも…

保健人体対策

組織 同じ種類の細胞同士が集合し、特有の形とはたらきを持つ細胞集団。

上皮組織 体表面(皮膚や粘膜)やそれに続く内臓の内壁を覆う組織

結合組織 体内に広く分布し、組織や器官を互いにつなぎ合わせている。
他の組織と違って細胞が少なく、細胞の間をうずめる基質が多い。

支持組織 硬くて一定の形を保ち、体を支える組織で、軟骨組織と骨組織がある。

筋組織 骨格筋、平滑筋、心筋の3種がある。

神経組織 脳、脊髄、末梢神経などをつくっている組織。

血球
赤血球
円盤状で、中央はくぼんで表面積が広く、変形しやすい。
内部にはヘモグロビン(血色素)が含まれる。
血液中のヘモグロビン量、男性14~18g/dl、女性12~15g/dl。
減少した状態を貧血と呼ぶ
赤血球の役割は酸素の運搬

白血球
白血球はいずれも体の防衛に貢献している
貪食作用(食作用) 好中球やマクロファージが、細菌や異物を無差別に摂食し消化して処理する

血小板
血液凝固に深く関与している

フィブリンは血餅をつくり血液を凝固させる

血漿
淡黄色で粘りのある透明な液体
91%が水分、7%のアルブミンやグロブリン、フィブリノゲンなどのタンパク質を含む

骨格器系
骨の種類と構造 骨は、体重の20%の重さをしめる

骨と軟骨
軟骨 骨の関節面、結合部、耳介にある
骨の成長、ことに骨の長さを増す
骨の関節運動を円滑にする
外力の衝撃をやわらげる


緻密質、海綿質、髄腔、骨膜の4部に分かれた構造
血管や神経の通路であるハヴァース管がある

骨髄 血球成分である赤血球、白血球、血小板を作る重要な働きをもっている
赤色骨髄 造血作用を持つ骨髄、赤い色をしている
黄色骨髄 造血作用を失った骨髄、脂肪組織で埋まって黄色く見える

骨膜 骨の外表面を包む薄くて丈夫な膜

新生児の頭蓋泉門
泉門 新生児の頭頂部にある縫合が未完成で骨を欠いている部分
大泉門 前頭骨と頭頂骨のはさまれた泉門
生後1年半から2年までに閉鎖する
小泉門 後頭骨と頭頂骨とに挟まれた泉門
3ヶ月から半年までに閉鎖される

筋系 筋
横紋筋 骨格筋 所在   随意筋 支配 運動神経
手足、体幹、舌、咽頭、声帯、眼、肛門など
 
心筋 所在 心臓 不随意筋 支配 自律神経
心臓のみにみられる筋組織
骨格筋と構造がよく似ており、横紋筋に分類される
平滑筋   所在  
心臓以外の内臓器官、血管


主な骨格筋とそのはたらき
頭部の筋
顔面筋 頭蓋と顔面の表層にある、薄い板状の小さな筋
皮筋、表情筋とも呼ばれている
咀嚼筋 顔面筋よりも深部にある4つの筋
咬筋と側頭筋が主となる

頸部の筋
胸鎖乳突筋 胸骨上端と鎖骨前端から始まり、側頭骨の乳様突起に終わっている
頭を左右に回したり、曲げたり、顔を上下に向けるはたらきをする

上肢と下肢の筋
三角筋 肩甲骨から上腕骨につながっており、上肢全体を側方へあげる外転筋
上腕二頭筋 上腕の屈側にある
下端は膝蓋腱となって膝蓋骨に達する
下腿三頭筋 下腿後部でふくらはぎをつくる強力な屈筋
下端は強い踵骨権(アキレス腱)となる

体幹の筋 呼吸運動にたずさわる、外肋間筋、内肋間筋、横隔膜
腹壁をつくって内臓を保護し呼吸運動と関連する外腹斜筋、内腹斜筋、腹直筋などがある

顔面筋と表情運動
目を中心とした筋
眼輪筋 眼を閉じるときにはたらく
皺眉筋 眉の間に縦のしわをつくる筋

口を中心とした筋
口輪筋 口を閉じる筋、収縮させると口先が前に突き出す
頬筋 笑う時に一番はたらく筋、咀嚼運動とも大いに関係がある

中枢神経とそのはたらき
脳 大脳、小脳、脳幹に分けられる。
呼吸や循環機能の中枢がある。

大脳
前頭葉―感情、思考、意志などの人間らしさの中枢がある、中心溝のすぐ前に運動中枢がある。
頭頂葉―知覚中枢がある
側頭葉―聴覚や言語の中枢
後頭葉―視覚の中枢

中脳・間脳 自律神経機能を統率しており、下垂体を介して内分泌系の調節も行っている

延髄 呼吸や循環のような生命維持に直接関連する重要な機能だけでなくさまざまな中枢が存在する

脊髄 自律神経の一部や反射中枢が存在する

脳神経
名称 分布 作用
三叉
神経
頭部・顔部の皮膚、鼻腔・口腔の粘膜、 知覚性:頭部・顔部の皮膚、鼻腔・口腔粘膜の知覚および味覚
下顎の筋 運動性:下顎の運動
顔面
神経
顔面筋、舌、涙腺、唾液腺 運動性:顔面運動
知覚性:味覚
副交感性:涙・唾液分泌
舌咽
神経
口腔、咽頭、耳下腺 運動性:嚥下
知覚性:舌・咽頭の知覚
副交感性:唾液分泌
迷走神経 頸部・胸郭・腹腔の内臓 副交感性:気管・心臓・消化管の運動・分泌

自律神経
部位 交感神経 副交感神経
心臓(心筋) 収縮力増加 抑制
心臓 (ペースメーカー) 心拍数増加 減少
血管 (消化器・皮膚) 収縮 拡張
血管 (心臓・骨格筋)  拡張 収縮
唾液 濃厚・少量 希薄・多量
消化管 機能抑制 機能亢進
子宮 収縮 弛緩
瞳孔 散大 縮少
気管支 拡張 収縮
立毛筋 収縮  

神経系の保健
神経痛と神経麻痺 顔の知覚は三叉神経が行っている、三叉神経痛になると顔面の半分が痛む。
顔面神経は運動神経なので、障害されると表情を失う、顔面神経麻痺。

感覚器系
視覚
網膜 感覚細胞である杆状体と錐状体がある
杆状体は明暗を、錐状体は色を感じる。

聴覚
外耳 耳介と外耳道からなる
音は外耳道を通って鼓膜に達する
中耳 鼓膜の内側には鼓室がある
内耳 聴覚を受け持つ蝸牛、平衡感覚を受け持つ半規管(三半規管)や前庭がある。

平衡感覚
半規管(三半規管) 体の回転を知る器官

(三つの半規管が立体構造をとってたがいに直角にまじわっており、管の内部にリンパが
入っている)

味覚
感覚細胞 舌の表面にある乳頭の中の味蕾にある味細胞

嗅覚
感覚器 鼻腔粘膜の上部の嗅部、あるいは嗅上皮にある、嗅細胞である
注意点 順応しやすいこと、不愉快なにおいにも慣れて、すぐに不快感を感じなくなる。

皮膚感覚 皮膚やこれに続く粘膜に分布する知覚神経の終末には、冷覚、温覚、触覚、痛覚などの
皮膚感覚を感知する感覚受容器がある。

深部感覚と内臓感覚
深部感覚 手足の位置や運動、筋の緊張状態を感じ取る
内臓感覚 内臓の痛み、頭痛、満腹感、のどの渇き、尿、便意などの感覚

血液循環の仕組み
心臓 血液を送り出すためのポンプの役目を果たす
胸腔の中央やや左寄りで、横隔膜の直上に位置する
内部は縦の中隔によって左右に仕切られ、さらに上下の二つの部屋に分かれ
上を心房、下を心室と呼ぶ
右心房 大静脈から心臓に戻ってくる血液を受け入れる
左心房 肺静脈から戻ってくる血液を受け入れる
右心室 肺動脈につながる
左心室 大動脈につながる
拍動 自律神経によって調節されている
冠状動脈 心臓に栄養を供給する。大動脈に起始部から左右に2本出ている

血管
動脈 心臓から起こり細動脈に至るまでの血管
静脈 細静脈から心臓に戻るまでの血管
静脈にはところどころに静脈弁がある
毛細血管 細動脈と細静脈の間をつなぐ細い血管

血液の循環経路
大循環(体循環) 左心室→大動脈→動脈→全身の毛細血管→静脈→大静脈→右心房
小循環(肺循環) 右心室→肺動脈→肺の毛細血管→肺静脈→左心房

心臓から出る肺動脈に静脈血が流れ、ガス交換を行って心臓へ帰っていく
肺静脈中に動脈血が流れている

門脈循環 腸間膜動脈→腸の毛細血管→門脈→肝臓の毛細血管→肝静脈
胃や絨毛で吸収された栄養物質は門脈を介して肝臓へ入り、整理、改造、
解毒を受け、人体に最も適した形に再編成されてから肝静脈を介して
心臓に戻り全身へ送り出される。

心臓と血管のはたらき
血圧
血管部位によって違ってくる、動脈は静脈に比べて高いが、心臓に近い大動脈が一番高く
動脈でも末端に行くほど低くなる。 大静脈が一番低い。


収縮期血圧 最高血圧(最大血圧)
 心筋(左心室)が収縮して血液を大動脈へ押し出した時の血圧が高い
  平均110~130mmHg
拡張期血圧 最低血圧(最小血圧)
 心筋が緩んだ時の血圧
  平均65~50mmHg
脈拍 健康な成人の安静時の脈拍は1分間に60~80
心音 心臓が収縮のたびにたてる音、主に心臓内にある弁の振動による
心電図 心臓のわずかな異常をも検出することができる
高血圧 腎臓や内分泌系の病気、動脈硬化症などで起こる
収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上

呼吸器系
鼻孔→鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→肺

気道 気道を進むにつれて湿り気を受けると同時に、体温近くまで温められる。
上気道 鼻腔、咽頭、喉頭
下気道 気管、気管支、肺
鼻腔 鼻毛は、吸気中のほこりなどの侵入を防ぐのに役立っている。
喉頭 喉頭はその中に声帯がある
喉頭蓋が反射的に周囲の筋のはたらきを受け、自然に喉頭の入り口をふさぎ誤飲を防いでいる。

気管と気管支
肺門 気管支が肺に入る部分

肺の仕組みとガス交換
右肺 上葉、中葉、下葉の3葉に分かれている
左肺 上葉、下葉の2葉に分かれている

呼吸運動
肋間筋 外肋間筋が収縮すると、肋骨が持ち上がって提灯が開くように胸郭が前後左右に広がり空気が吸い込まれる。
内肋間筋が収縮すると、肋骨が下がって胸郭が狭くなり、空気が押し出される。

脊髄神経の刺激で無意識下でも周期的に呼吸運動を行っている。
横隔膜 収縮するとその位置が下方に移動するため、内臓が押し下げられると同時に、胸郭の容積が
大きくなり空気が入ってくる。
弛緩すれば内臓の位置が上がって胸郭の容積が大きくなり、空気が入ってくる。

呼吸運動には、肋間筋のほか、横隔膜も重要な役割を担っている。
胸式呼吸 肋間筋の収縮と弛緩による呼吸
腹式呼吸 横隔膜と腹筋の共同して行う呼吸

呼吸気量 安静時、一回の呼吸で肺に出入りする空気量。
約500ml
肺活量 できるだけ深く空気を吸い込んだ後、十分に吐き出した量。
成人男性 3000~4000ml
成人女性 2000~3000ml

消化器系
消化器系のあらまし
消化管 口腔→咽頭→食道→胃→小腸→大腸→肛門
消化腺 膵臓、肝臓をはじめ、唾液腺などの消化に関係を持つ腺とそれを含んだ器官


口腔
歯 歯冠の表面は骨よりかたくて石英ほどの硬度があるエナメル質で覆われている
歯根はもっと柔らかいセメント質で覆われている
エナメル質とセメント質の内部はゾウゲ質
歯髄は歯根の内腔、神経と血管が入り込んでいる

食道 食塊が入ると蠕動運動を起こし食塊を胃まで運ぶ


噴門 食道に続く胃の入り口
幽門 十二指腸へ続く部分


小腸 胃に続く細くて長い管、全長6.5~7.5m
十二指腸、空腸、回腸、の三部に分けられる

大腸 消化管の最後にある、約1.6m
盲腸、結腸、直腸に分けられる。
盲腸に虫垂が付いている。


消化管のはたらき
機械的消化 食物を歯でかみ砕く咀嚼、口から食物を胃まで送る嚥下、胃や腸で起こる蠕動がある

咀嚼 歯を中心に顎の上下運動を行う咀嚼筋・舌・口腔壁などが協力して行っている。
嚥下 食物が舌の奥へ送られると粘膜がそれを感じて半ば反射的に飲み込みの運動を起こす。

胃腸の運動
蠕動運動 上方にできたくびれが波のように下へ伝わっていく運動
分節運動 ある長さにわたって一定の間隔をおいてくびれができ、すぐにくびれが元に戻るとともに、
それまで弛緩していた部分が収縮してくびれるということを、交互に繰り返して行われる運動。
振子運動 柱時計の振り子のように揺さぶらるはたらきで、腸管が長軸方向に伸縮する。

消化腺とそのはたらき
唾液腺
プチアリンという酵素によってデンプンを消化する。
デンプンを分解する酵素をアミラーゼといい、唾液のアミラーゼをプチアリンという
プチアリンはデンプンを麦芽糖に分解する
胃腺
主細胞がペプシンを、副細胞が粘液を、壁細胞が塩酸をつくって分泌している。
胃液
胃液にはペプシンという酵素と塩酸が含まれている。
ペプシンは強い酸性(pH1~2)のときに作用を発揮する。
タンパク質をペプトンという複数のアミノ酸の結合物であるポリペプチドにまで分解し、
腸でアミノ酸にまで分解する準備を整える酵素。


膵臓
糖質、タンパク質、脂肪の三大栄養素を分解する膵液とよぶ強力な消化液を分泌している。
内分泌腺としてインスリンをつくるはたらきもある。
膵液 アルカリ性で1日0.5~1.5Lつくられ、膵管を通って十二指腸に送られて腸内ではたらく。
アミロプシン
デンプンを分解する

マルターゼ
麦芽糖をブドウ糖に分解
する
トリプシン・キモトリプシン
ペプトンをペプチドにまで分解
する
リパーゼ・ステアプシン
脂肪を分解して、脂肪酸とグリセリンにする。


肝臓と胆汁
肝臓の機能 胆汁の生産と分泌。
血球の生産(胎児時代)と処理(生後)。
血液の貯蔵 血液流量を調節。
解毒作用  血液中の有害物質を分解。 解毒する対象にはアルコールも含まれる。
殺菌作用  血液中の細菌を処理。
栄養物の合成・貯蔵・分解 ブドウ糖をグリコーゲンに変え蓄える。
             アミノ酸をタンパク質に再び作り変える。
体温の生
ブドウ糖はグリコーゲンに変えられ、血液によって他の器官に運ばれ、大部分は肝臓に蓄えられる。

胆嚢 肝臓で作られた胆汁を濃縮してためておく袋。
膵管と合流して十二指腸に開口している。

腸線
エレプシン  ペプチドをアミノ酸にまで分解する。
マルターゼ  麦芽糖をブドウ糖に分解する。
サッカラーゼ  ショ糖をブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解する。
ラクターゼ  乳糖をガラクトースとブドウ糖に分解する。
リパーゼ  脂肪を分解する。

胃の病気
胃潰瘍・十二指腸潰瘍 ストレスによる自律神経の失調が主な原因になっている。
ピロリ菌の感染が潰瘍の原因となる。

泌尿器系
腎臓、尿管、膀胱、尿道

腎臓
腹腔の後面、腰の上部に位置している。
脊柱の両側に左右一対ある暗赤色の器官。
形はそら豆形をしている。

膀胱と尿道
膀胱 骨盤内の前後にある袋状の器官、容積は500ml位
尿道 男女で長さが非常に異なり、男性は16~18cm、女性は3~4cmしかない。
男女ともに外部生殖器に開口している。

泌尿器系のはたらき
ブドウ糖やアミノ酸やビタミンといった血漿中の大切な成分は、尿細管中で再吸収されるため尿の中には存在しない。
水分を除く固形成分のうち尿素が圧倒的に多い。
再吸収される尿量は1日150L、99%再吸収されるので1日約1.5L排尿する。
尿のpHは弱酸性(pH5~7)であるが、肉食で酸性、野菜食でアルカリ性にかたむく。


人体とホルモン
消化腺や汗腺が生産する化学物質を導管で直接腺外(消化腺の内腔や皮膚などの体外)に
出す仕組みを外分泌と呼ぶ。
ホルモンを血管内へ放出する仕組みを内分泌と呼ぶ

下垂体(脳下垂体) 脳の中央部から垂れ下がったえんどう豆状の器官。
非常に重要な内分泌腺の一つ。
甲状腺刺激ホルモン 甲状腺にはたらきかけサイロキシンの分泌を促す。
性腺刺激ホルモン 卵胞刺激ホルモンは卵巣を刺激して卵胞の成熟を促進。精巣を刺激して精子の
発育を促す。
黄体形成ホルモン(間質細胞刺激ホルモン)精巣の間質細胞を刺激して男性ホルモンの
分泌を促進する。排卵とその後の黄体形成を促進する。
プロラクチン 乳腺刺激ホルモンとも呼ばれる、乳房の乳汁生産と分泌を促す。
副腎皮質刺激ホルモン 副腎皮質にはたらきかけてコルチコイドを生産させる。
成長ホルモン 骨の成長や体内のタンパク質の貯蔵を促進する。
メラニン細胞刺激ホルモン メラニン細胞にはたらいて、色素の沈着を高める。
バゾプレシン 血圧を上げる。
腎臓の尿細管にはたらいて水分の吸収を促進させる。
抗利尿ホルモンとも呼ばれる。
オキシトシン 子宮筋を収縮させる。
分娩に対して重大な意義を持っている。

甲状腺
サイロキシン 物質代謝を促進させ、エネルギーや酸素消費を増大させ、糖質、タンパク質、脂肪の
三大栄養素を体内代謝に深く影響する。

上皮小体(副甲状腺) 甲状腺の裏側に、小豆の形をして上下に左右一対ずつ4個ある。

パラトルモン 血液中のカルシウム濃度を上昇させ、リンの濃度を減少させる。
(副甲状腺ホルモン) 骨の代謝を調節する。

膵臓 重要な消化酵素を分泌する消化線であるとともに、インスリンを分泌する内分泌腺でもある。

インスリン 体細胞によるブドウ糖の利用を促進し、血液中のブドウ糖(血糖)の量を減少させる
唯一のホルモン。

グルカゴン 血糖値を上昇させる働きをしている。インスリンと拮抗している。

副腎 皮質と髄質に分けられる。

副腎皮質 (糖質コルチコイド)糖分の代謝に深く関係する
グルココルチコイド 炭水化物、脂肪、タンパク質を分解して肝臓中にグリコーゲンを蓄える
ミネラルコルチコイド (鉱質コルチコイド)塩分の代謝に深く関係する。
腎臓の尿細管に作用して、ナトリウムの再吸収を促す。

副腎髄質 交感神経を刺激した際に全身に現れる反応とほとんど同様。
アドレナリン 痛み、恐怖や怒りなどの精神的動揺や緊張により、
交感神経を仲介して分泌される。

精巣と卵巣
精巣 精子をつくると同時に男性ホルモン(アンドロゲン)を生産する。
アンドロゲンの構成物質はテストステロン。
男性の第二次性徴はテストステロンを中心とする男性ホルモンの作用によって発現する。

卵巣 卵子と女性ホルモンをつくる。
卵胞ホルモン(エストロゲン)排卵前の成熟しつつある卵胞から分泌される。
黄体ホルモン(プロゲステロン)排卵後の卵胞(黄体)から分泌される。


ホルモンとそのはたらきの大要
ホルモン 構成物質 作用部位 主要作用
下垂体(脳下垂体) 甲状腺刺激 ホルモン タンパク質 甲状腺 甲状腺ホルモンの 生産
性腺刺激ホルモン タンパク質 性腺 性ホルモンの生産
プロラクチン タンパク質 乳腺 乳汁生産・分泌
副腎皮質刺 ホルモン タンパク質 副腎皮質 コルチコイドの 生産
成長ホルモン タンパク質 体組織 生長
メラニン細胞刺激 ホルモン タンパク質 皮膚 メラニン色素の 増大
バゾプレシン タンパク質 腎臓 水分の再吸収
オキシトシン タンパク質 子宮 子宮筋の収縮
甲状腺 サイロキシン アミノ酸 体組織 一般代謝の増大
上皮小体 パラトルモン タンパク質 カルシウム代謝
副腎皮質 コルチコイド ステロイド 体組織 糖分・塩分代謝
副腎髄質 アドレナリン アミノ酸 交感神経 交感神経類似 作用
膵臓 インスリン タンパク質 体組織 糖分の代謝
卵巣 エストロゲン ステロイド 女性生殖器 月経
プロゲステロン ステロイド 女性生殖器 月経
精巣 アンドロゲン ステロイド 男性生殖器 第二次性徴
松果体 メラトニン アミノ酸 性腺 性ホルモン分泌 抑制


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規定されている消毒法 濃度・作用時間 血液 特徴 備考
紫外線消毒 85μW/㎠以上
20分間以上照射
ほとんどの材質を損なわない
ものがぬれない
汚れは取り除いてから消毒する
陰のできる器具には不向き
芽胞○
結核菌○
ウイルス○
栄養型菌○
煮沸消毒 100℃
沸騰後2分間以上煮沸

簡単・効果確実 被消毒物を水面より下に置く
芽胞×
結核菌○
ウイルス○
栄養型菌○
蒸気消毒 80℃を超える
10分間以上蒸気に当てる
(一般にタオル蒸し器)
簡単 内部の温度に注意
芽胞×
結核菌○
ウイルス○
栄養型菌○
エタノール消毒 76.9~81.4%
10分間以上浸ける
布にしみこませて拭く

使用が簡単
すぐ乾く
刃物類の消毒に最適
芽胞×
結核菌○
ウイルス○
栄養型菌○
次亜塩素酸ナトリウム水溶液 0.1%以上
0.01%以上
10分間以上浸けた後水洗いし、乾燥

漂白作用もある
洗剤と併用できる
金属類に不適
動物繊維に不適
色ものには不適
芽胞×
結核菌×
ウイルス○
栄養型菌○
逆性石けん水溶液 0.1%以上
10分間以上浸けた後水洗いし、乾燥
ほとんどの材質を損なわない
無色・無臭
石けん、洗剤などの成分は完全に除いてから消毒する
芽胞×
結核菌×
ウイルス×
栄養型菌○
両性界面活性剤消毒 0.1%以上
10分間以上浸けた後水洗いし、乾燥
ほとんどの材質を損なわない
無色・無臭
石けん、洗剤などの成分は完全に除いてから消毒する
芽胞×
結核菌○
ウイルス×
栄養型菌○
グルコン酸クロルヘキシジン  0.05%以上
10分間以上浸けた後水洗いし、乾燥
材質を損なわない
応用範囲が広い
石けん、洗剤などの成分は完全に除いてから消毒する
芽胞×
結核菌×
ウイルス×
栄養型菌○

対象物の消毒法のまとめ
ガラス器、陶磁器(シェービングカップ等)
紫外線消毒、煮沸消毒・蒸気消毒、エタノール、次亜塩素酸ナトリウム、逆性石けん、
両性界面活性剤、グルコン酸クロルヘキシジン

金属製品(シザーズ、レザー等)
エタノール、逆性石けん、両性界面活性剤、グルコン酸クロルヘキシジン、紫外線消毒
煮沸消毒・蒸気消毒(刃物類は切れ味に注意)

セルロイド、プラスチック、ゴム、竹、木など(コーム、ロッド等)
紫外線消毒、逆性石けん、両性界面活性剤、グルコン酸クロルヘキシジン

タオル、布片類(カッティングクロス、シャンプークロス等)
蒸気消毒・煮沸消毒(小さいもの)
エタノール、次亜塩素酸ナトリウム、両性界面活性剤、グルコン酸クロルヘキシジン
(塩素系薬剤は材質による)

ブラシ類(シェービングブラシ、カッティングブラシ等)
逆性石けん、両性界面活性剤、グルコン酸クロルヘキシジン

手指
逆性石けん、両性界面活性剤、グルコン酸クロルヘキシジン、エタノール水溶液を含ませた
脱脂綿でふく

理学的消毒法
水    タンパク質の熱変性には含有する水分が関係し、水分の多い方が低温で
    熱変性(凝固)を起こしやすい。

消毒薬・消毒薬使用液の使用、保存上の注意
日光が直接当たらないところに栓をかたくしめて保存する。
特に塩素剤は、日光と熱によって分解されると効力が弱くなるので、原則として冷暗所
(15℃以下)に置かなければならない。
薄めた液は長い間保存したのちに使うことは適当でない。
直射日光にもさらさないようにしなければならない。

食品などと間違えやすい容器や場所に入れておいたり、
子供の手の届くところに置いたりしてはいけない。

取り替えについて
消毒用エタノールは、蒸発や汚れの程度にもよるが、7日以内に取り替えるようにする。
そのほかの希釈した消毒液使用液は毎日取り換えなければならない。
使用頻度が激しく、汚れが目立つようであれば、すぐに取り替えるようにする。

すぐれた消毒法の条件
消毒法を選定する目安
    消毒の効果が確実であること。
    短時間に消毒できること。
    方法が簡単であり、費用も多くかからないこと。
    消毒するもの(被消毒物件)を損なわない方法であること。
    いつでも、どこでも実行できる方法であること。
    消毒を行う際に、人畜に対して毒性が低いこと。
    消毒したもの(被消毒物)に悪臭を残さないこと。
    必要であれば表面だけでなく、内部も消毒できること。

消毒を行う際の注意事項
消毒の一般的な注意事項
    消毒するものの性質に注意し、適当な消毒薬や消毒方法を選ぶこと。
    病原微生物の種類、抵抗力に応じた方法、時間などを考えること。
    希釈した消毒薬使用液は、定期的に作り直すこと。
    薬品は密栓し、冷暗所に保存すること。ラベルを汚さないようにしてほかのものとよく
    区別しておくこと。
    消毒薬使用液の容器として食品に使うものを使用してはならない。
    ※消毒は理容師法・美容師法に規定された方法で行う。

計算問題
問題20 消毒薬使用液(希釈液)の調製に関する次の記述のうち、
誤っているものはどれか。
(1)0.1%逆性石けん水溶液は、10%逆性石けん製剤を100倍に希釈する。
(2)0.05%グルコン酸クロルヘキシジン水溶液は、20%グルコン酸クロルヘキシジン
    製剤を400倍に希釈する。
(3)0.1%両性界面活性剤水溶液は、15%両性界面活性剤製剤を100倍に希釈する。
(4)0.01%次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、5%次亜塩素酸ナトリウム
    製剤を500倍に希釈する。

倍が出れば、製剤(原液)の濃度を倍の数で割ればよい。
(1) の文では、10(%)÷100(倍)=0.1(%) 正解
(2)の文では、20(%)÷400(倍)=0.05(%) 正解
(3)の文では、15(%)÷100(倍)=0.15(%) 誤っている
(4)の文では、5(%)÷500(倍)=0.01(%) 正解
  (3)が解答となる。

問題20 理容師法施行規則で既定されている消毒薬水溶液(希釈液)の調整法に
関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)0.1%逆性石けん水溶液を1L調製するには、10%逆性石けん製剤1mlを
      水999mlで希釈する。
(2)0.1%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を2L調製するには、5%次亜塩素酸ナトリウム液
      20mlを水1980mlで希釈する。
(3)0.05%グルコン酸クロルヘキシジン水溶液を500ml調製するには、
      5%グルコン酸クロルヘキシジン製剤1mlを水499mlで希釈する。
(4)0.1%両性界面活性剤水溶液を500ml調製するには、10%両性界面活性剤5mlを
      水495mlで希釈する。

調整前の製剤(原液)の濃度(%)×製剤(原液)の量(ml)=調整後の濃度(%)×調整後の量(ml)
であれば正しいことになる。

注意点
製剤(原液)の量と調整後の量の単位をそろえること。 1L(リットル)=1000ml
調整後の量が文に書かれていない場合があること。 
製剤(原液)の量と加える水の量を足さなければならない。

(1) 10(%)×1(ml)≠0.1(%)×1000(ml) 誤り
(2) 5(%)×20(ml)≠0.1(%)×2000(ml) 誤り
(3) 5(%)×1(ml)≠0.05(%)×500(ml) 誤り
(4) 10(%)×5(ml)=0.1(%)×500(ml) 正しい
  (4)が解答となる。


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エクセルの表をテキストに変換しているので読みづらくてすみません。
エクセルをHTMLに変換して貼り付けてみました。
少しは見やすいかな。

感染症対策

法律上の分類
一類感染症 二類感染症 三類感染症 四類感染症
エボラ出血熱 急性灰白髄炎(ポリオ) コレラ E型肝炎
クリミヤ・コンゴ出血熱 結核 細菌性赤痢 A型肝炎
痘そう ジフテリア 腸管出血性大腸菌感染症(O-157) 黄熱
南米出血熱 重症急性呼吸器症候群(SARS) Q熱
ペスト 腸チフス 狂犬病
マールブルグ病 鳥インフルエンザ(H5N1) パラチフス 炭疽
ラッサ熱   鳥インフルエンザ(H5N1以外)
 
ボツリヌス症
マラリア
野兎病

侵入門戸別の分類
呼吸器系感染症 消化器系感染症 動物媒介 直接接触や傷口
重症急性呼吸器症候群(SARS) 急性灰白髄炎(ポリオ) ペスト 後天性免疫不全症候群(エイズ)
ラッサ熱
痘そう コレラ 黄熱 性器クラミジア感染症
ジフテリア 細菌性赤痢 狂犬病 梅毒
インフルエンザ 腸チフス マラリア 破傷風
百日せき パラチフス 日本脳炎  
麻しん 腸管出血性大腸菌感染症(O157) デング熱         
結核    

病原体別の分類
細菌 ウイルス クラミジア リケッチア
ペスト 重症急性呼吸器感染症(SARS) オウム病 Q熱
コレラ 性器クラミジア感染症 つつが虫病
細菌性赤痢 痘そう トラコーム(トラホーム) 発疹チフス
ジフテリア ラッサ熱  
腸チフス 急性灰白髄炎(ポリオ)
パラチフス 狂犬病
腸管出血性大腸菌感染症(O-157) インフルエンザ
ウイルス性肝炎 スピロヘータ 原虫
感染症 後天性免疫不全症候群(エイズ) 梅毒 マラリア
破傷風 ワイル病 クリプトスポリジウム症
百日せき 麻しん  
結核 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
 
デング熱

微生物の大きさ
 スピロヘータ > 細菌  > リケッチア > クラミジア  > ウイルス

微生物の構造
芽胞
    炭疽菌、破傷風菌
    環境が生育に不適当な状態になると、細胞内に芽胞という耐久形をつくる
    熱や乾燥などに対して抵抗が強い。100℃の加熱にもかなりの時間耐えることができる

細菌の成分                                        
    細胞の成分の約80%は水分である

ウイルスの構造
    DNAとRNAの2種類があるが、ウイルスはいずれか1種類だけを持っている

リケッチア    生きた細胞内で発育する
    吸血昆虫やダニ類の媒介によって人体に感染する

ウイルスの生活現象
    発育、増殖が生きた細胞の中だけで行われる


ウイルスの変異
    生活環境に適応してしばしば変異を起こし、強毒または弱毒となる
    インフルエンザウイルスには強い変異性がある

微生物の増殖と環境の影響
細菌の増殖
    菌体の2分裂によって行われる

細菌に対する環境の影響
水分    十分な水分が必要
温度    温度によって大きな影響を受ける
      至適温度は37℃前後

酸素
好気性菌   発育のために酸素が必要な細菌  結核菌 百日せき菌
嫌気性菌   酸素の存在が有害で、酸素があると発育できない 破傷風菌
通性嫌気性菌 酸素があってもなくても発育できる細菌 腸内細菌

紫外線    細菌の発育には紫外線は有害
    波長253.7nmの紫外線が殺菌力が強い

ウイルスの増殖・宿主細胞との関係
宿主細胞の表面に吸着し、次いでウイルスが細胞の中へ侵入する、この時ウイルスが壊れて
解体するが、その後、解体成分が成熟して新しいウイルスとなり、増殖が起こる。
増殖したウイルスは再び細胞外へ遊出する。
細胞吸着→細胞内侵入→細胞内における成熟と増殖→細胞外遊出

汚染・感染及び発病
人体と病原体との接触
人体に付着した病原体は皮膚または粘膜から侵入をはかる
口、鼻、呼吸器、消化器、泌尿生殖器などの粘膜が侵入しやすい

感染
人体に侵入した病原体が一定の部位に定着して、そこに拠点をかまえ、増殖する状態をいう。
病原体の定着する部位は、その種類によって大体決まっている。
病原体が侵入しても、発育増殖することができず、殺滅されて体外に排除されてしまう場合には
感染といわない。

不顕性感染
感染していても発病していない状態

持続性感染            
ウイルスの感染を受けた宿主が、そのままの状態で長期間にわたってウイルスと
共存し続けている状態


日和見感染
健康人であれば通常感染を起こさないような弱毒の病原体によって感染、発病を起こすこと

発病        
病原体に感染して人体内部の組織や臓器に何らかの病的変化が起こる場合

潜伏期
病原体が体内に侵入してから最初に病状が現れるまでの期間
感染症に種類によってほぼ一定している

予防接種のワクチン
定期予防接種
ジフテリア、百日せき、急性灰白髄炎(ポリオ)、麻しん(はしか)、風しん、日本脳炎、
破傷風、結核、インフルエンザ

生ワクチン    
毒性の弱い病原体又は人工的に毒力を弱めて変異させた病原体を用いて作った製剤
生きたままの状態で使用される。
ポリオ、麻しん、黄熱、風しん、BCG
急性灰白髄炎(ポリオ)は経口投与(口から飲む)            
2012年に予防接種が不活化ワクチンに変わり、注射になったため、
出題されるかどうかは微妙。

死菌ワクチン    病原体を温熱、薬剤などで死滅させてつくられた製剤
(不活化ワクチン)
    コレラ、ペスト、日本脳炎、インフルエンザ、狂犬病、百日せき、B型肝炎

トキソイド    抗原性を変化させないで無毒化させた製剤である
(無毒化毒素)    ジフテリア、破傷風、ガス壊疽

感染源
人体感染源
潜伏期保菌者
感染し発病するまでの潜伏期の間に、すでに排菌している場合

病後保菌者
症状がなくなり一見治ったように見えるが、完全に菌が体内から
消失していない時期の患者

健康保菌者
病原菌が体内に侵入して感染を起こしているのに、本人が自覚せず健康者と
同じように生活しているもの


感染症の概要
病名 分類 潜伏期 病原体 感染源
ラッサ熱 一類 6~21日 ラッサ熱ウイルス 感染者やネズミの唾液、尿と直接接触、空気感染は無い
症状・特徴・予防 頭痛、発熱、全身倦怠感、咽頭炎、咳、胸痛、腹痛。
西アフリカのラッサ村で発生、ワクチンはないが治療薬あり。
 
結核 二類   結核菌 飛沫感染・塵埃感染
症状・特徴・予防 1935~1950年死亡順位の首位 罹患率10万対20台まで減少した。 
いまだに年間約3万人の患者が登録されている。
 
鳥インフルエンザ(H5N1) 二類   鳥インフルエンザウイルス ニワトリの糞や羽を大量に吸い込む
症状・特徴・予防 東南アジアなどで鳥から人に感染。
2008(平成20)年四類から二類感染症へ変更された。 
致死率60%。新型インフルエンザへの変異が心配される。
 
急性灰白髄炎(ポリオ) 二類 7~12日 急性灰白髄炎ウイルス        (ポリオウイルス) 経口感染・排泄物
症状・特徴・予防 別名小児マヒ。 WHOにより2000年までにポリオを根絶する計画が決議された。 
予防には予防接種の完全実施。
2012年9月に不活化ワクチンへ変更
 
コレラ 三類 数時間~5日以内 コレラ菌 経口感染
症状・特徴・予防 日本には常在しない。 激しい下痢、(コメの研ぎ汁様)。
患者の発見、汚染物の消毒。
 
細菌性赤痢 三類 1~7日 赤痢菌 経口感染
症状・特徴・予防 1975(昭和50)年以降年間1000人前後の発生。 
激烈な下痢、血液の混じった粘血便。
飲み水用の井戸などの汚染防止と消毒。
 
腸管出血性大腸菌感染症(病原性大腸菌O157) 三類 4~8日 病原性大腸菌O-157 経口感染
症状・特徴・予防 有病者の累計9000人 大腸菌の中でも毒力の強いベロ毒素を出す。
O-26、O-111による場合もある。熱に弱く75℃1分以上の加熱で死滅。
 
狂犬病 四類 2~8週間 狂犬病ウイルス 唾液を通じて感染
症状・特徴・予防 精神症状でうつ状態になり、筋肉のけいれん、水を怖がる。
飼犬の予防注射。
国内では感染例ほぼ0。発病すると致命的。
 
マラリア 四類 10~20日 マラリア原虫 ハマダラカに刺される
症状・特徴・予防 年間50~70人、輸入例が多く国内感染例はほとんどない。カの駆除。
 
病名 分類 潜伏期 病原体 感染源
A型肝炎 四類   A型肝炎ウイルス 経口感染
症状・特徴・予防 以前には流行性肝炎と呼ばれていた。持続性感染がなく、慢性肝炎へ移行しない。
 
B型肝炎 五類 1~6ヶ月 B型肝炎ウイルス 直接接触・輸血・垂直感染
症状・特徴・予防 以前には血清肝炎と呼ばれていた。
母子感染(垂直感染)予防対策が行われている。
10~15%が慢性肝炎を発病し、肝硬変、肝がんへと進展する。
感染者の20~30%が急性肝炎、約2%が劇症肝炎となり致死率70%
 
C型肝炎 五類   C型肝炎ウイルス 輸血
症状・特徴・予防 輸血による感染が主。献血の検査で発生は大幅に減少した。 
半数以上の人が慢性化し、肝硬変、肝がんに進展する。
 
インフルエンザ 五類 1~3日 インフルエンザウイルス 飛沫感染
症状・特徴・予防 感染力が強く、周期的に大きな抗原変異が起こる。悪寒、震え、38~40℃の発熱。
患者の分泌物に汚染された器物を介しても感染する。
 
後天性免疫不全症候群(エイズ) 五類 数ヶ月~約5年 ヒト免疫不全ウイルス 直接接触・輸血・垂直感染
症状・特徴・予防 日本では1985年患者確認。感染の有無は6~8週間後に抗体検査で判定できる。
免疫力が低下し日和見感染を起こす。感染力は極めて弱い。
血液体液に注意する。かみそりは使い捨てか確実に消毒する。
 
梅毒 五類 1期ー3週間後     2期ー3ヶ月後     3期ー5~20年 スピロヘータ    (梅毒トレポネーマ)             
直接接触・輸血・垂直感染
症状・特徴・予防 日本では1512年に出現。
後天性梅毒、
第一期硬性下疳、鼠径リンパ線の腫脹(横痃、横根)
第二期発熱、頭痛、赤い発疹
第三期内臓(大動脈、心臓、肝臓、脳、脊髄)
先天性梅毒、胎児、乳児、遅発性がある。
患者との直接接触を行わない。
 
麻しん(はしか) 五類 10~14日 麻しんウイルス 飛沫感染
症状・特徴・予防 別名「はしか」1~6歳がかかりやすい。コプリック斑。
1度かかると生涯かからない。定期の予防接種。
 
新型インフルエンザ 新型インフルエンザ等感染症 新型インフルエンザウイルス 一般のインフルエンザと同じ
症状・特徴・予防 鳥類のインフルエンザがヒトからヒトへ感染するようになったもの。
一般の人に免疫がないため、世界的大流行を起こす危険性がある。
 
百日せき 予防接種法 1~2週間 百日咳菌 飛沫感染
症状・特徴・予防 乳幼児に多い、4~5歳以下。5~9月に多く発生する。
1度かかると生涯かからない。
定期の予防接種、汚染物の消毒、患者に近寄らない。
 
風しん(三日はしか) 予防接種法 2~3週間 風しんウイルス 飛沫感染
症状・特徴・予防 「三日はしか」、発疹をともなう軽症の病気、1度かかると生涯かからない。
垂直感染で「先天性風しん症候群」。
定期の予防接種。
女性は必ず受ける。

拍手[38回]

とにかく範囲が広いのでカバーしきれていないと思いますが、最低限これくらいは知っておきましょうという感じです。

公衆衛生・環境衛生対策

世界保健機関(WHO)    国際連合の事業のうち保健衛生の分野を受け持つ専門機関
目的    保健衛生の向上のための国際的協力を図る。プライマリーヘルスケア(PHC)
本部    スイスのジュネーブ
    日本は1951(昭和26)年に加入
WHO健康の定義
「健康とは、肉体的、精神的及び社会的にも良好な状態であり単に疾病又は病弱の
存在しないことではない」

出生率    人口1000人に対する出生数の割合
    近年急速に低下している
    2008年では1.37            出生数約100万人

死亡率    人口1000人に対して1年間に何人死亡したかを示す値
    粗死亡率は上昇傾向にあるが年齢調整死亡率でみると順調に低下
    乳児死亡率の低下による


乳児死亡率    0歳児についての死亡率 出生1000人に対し生後1年未満で何人死亡したかを示す
    2007(平成19年)2.6
    現在では世界でもトップクラスの水準


平均寿命    地域住民や国民の健康水準を最もよく示す
    2008年 男性79.29歳 女性86.05歳
    世界有数の長寿国
    男性は世界2位 女性は世界1位


予防医学
第1次予防    病気の原因を絶ち健康増進を実践
    栄養改善、適度な運動、予防接種、水道水の塩素消毒、
    たばこや有害な化学物質の排除

第2次予防    早期発見、早期治療
    結核検診、がん検診、循環器検診

第3次予防    再発防止、リハビリテーション
    一度かかった疾病が再発しないように防止したり病気の進行や
    併発を防止するものである

成人・高齢者保健
生活習慣病
がん、脳卒中、心臓病などの40歳前後から死亡率が高くなり、しかも、死因の上位を占め40~60歳くらいの働き盛りの人に多い疾病を「成人病」とよんでいたが、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与していることが明らかになってきた。

    死因別死亡率
    1950年(昭和25)年 1位…結核 2位…脳卒中 3位…がん
    1981(昭和56)年以降はがんが1位
    最近では 1位…がん 2位…心臓病 3位…脳卒中


健康増進対策
健康日本21
   健康を増進し疾病の発病を予防する第1次予防に重点をおいた21世紀における
   国民健康づくり運動

生活習慣の改善        栄養、食生活、身体活動、運動、休養、こころの健康、飲酒、
         歯科保健
危険因子の低減        適正体重の維持、喫煙、血圧、糖尿病など
検診等の充実         健診受診者の増加、事後指導の徹底など
疾病などの減少        がん、心臓病、脳卒中などの循環器疾患、糖尿病合併症、
         自殺者、う蝕及び歯周病など

目的・目標
21世紀のわが国を健やかで心豊かに生活できる活力ある社会とするため、健康寿命の延伸を目的としている。
生活習慣病について9つの領域で70の目標を設定し具体的な取り組み方を示している。

がん
我が国は欧米諸国に比べて特に胃がんが多いが、最近では死亡数は横ばい状態

部位別死亡状況
男性では1993(平成5)年から肺がんの死亡率が胃がんを上回って、部位別死亡率のトップ
女性では大腸がんが死亡率トップ、胃がん肺がんが続き乳がんの死亡率も上昇してきている


男性 1位…肺がん 2位…胃がん 3位…大腸がん 4位…肝がん
女性 1位…大腸がん 2位…胃がん 3位…肺がん


危険因子
    胃がん     多量の食塩の摂取、魚や肉類の焦げた部分
    肺がん     喫煙、煤煙などの大気汚染や化学物質
    肝臓がん    肝炎ウイルス、カビ毒、大量の飲酒
    乳がん     高齢出産、動物性脂肪の過剰摂取、肥満
    子宮がん    子宮頸がん…不潔、ウイルス、多産
    子宮体がん 妊娠経験がない、少産、肥満、閉経後


糖尿病    血液中のブドウ糖の濃度が増加する病気
     Ⅰ型糖尿病―生活習慣とは無関係、小児から発症。
     Ⅱ型糖尿病―糖尿病のほとんどを占める


患者数    740万人、予備軍を含むと1620万人 国民病の一つ
     死亡原因にはならないが関連した合併症が
     重大な問題になっている。

老人の保健と福祉
老年人口    65歳以上の人口の総人口に対する割合
    2005(平成17)年20.1%

在宅福祉対策
ホームヘルプサービス  デイサービス  ショートステイ  日常生活用具の給付
ヘルパーの派遣      日帰り通所   短期入所


栄養と食物
ビタミン
無機質と同じようにエネルギー源にはならない
身体の生理的な機能の調整に重要な作用をする。

ビタミンA    脂(油)溶性    欠乏症    成長が止まる、皮膚が荒れる、
                 風邪をひきやすくなる
                 乳児…角膜軟化症  成人…夜盲症
ビタミンB1      水溶性    欠乏症    脚気、神経炎
ビタミンB2      水溶性    欠乏症    発育不良、皮膚炎、舌炎、角膜の炎症
ビタミンC       水溶性    欠乏症    壊血症
ビタミンD    脂(油)溶性    欠乏症    乳幼児…くる病  成人…骨軟化症


介護保険制度
2000(平成12)年4月から新たな介護保険制度が実施されている。
介護保険の運営は、市町村と東京都の特別区(23区)が主として行う。
40歳以上の人からの保険料と公費からなり、利用者が費用の一部を負担する。                    
被保険者は40歳以上~64歳が第2号被保険者、65歳以上第1号被保険者となる

上水道
人が飲むために供給される水
供給量は一人あたり1日約380L
普及率は2007(平成19)年97.4%
水源と種類
水源  
   ①雨水を主とする天水
      ②河川、湖沼、貯水池による地表水
      ③湧水(わき水)、井戸水などの地下水

種類  
   ①給水人口5001人以上…上水道
      ②101人以上5000人以下の簡易水道
      ③常時居住者が101人以上の自家用の専用水道
      ④水道から給水を受ける受水槽が一定の基準(10立方メートル)を超える
        ビルなどの簡易専用水道


上水供給    供給の過程    ①取水 ②導水 ③浄水 ④送水 ⑤配水

下水道
下水を直接、環境中へ戻すと、環境汚染を引き起こすほか、消化器系感染症や寄生虫による疾患の流行が起こりやすい。

普及率    都市部では高いが全国平均は71.7%2007(平成19)年

主な水質汚濁の指標
pH    水素イオン濃度
SS    浮遊物質量
DO    溶存酸素量
BOD    生物化学的酸素要求量
COD    化学的酸素要求量




拍手[28回]

関係法規に関してはこれだけ押さえておけばよいと思います。

法規対策       
保健所 地域保健法に基づき、都道府県、保健所設置市、東京都の特別区が設置する   
    環境衛生監視員が配置されている   
    人口動態統計その他地域保健に関する統計   
    環境の衛生に関する事項(理・美容師法に関する業務)   
    精神保健   

理容師法
 目的 理容師の資格を定めるとともに理容の業務が適正に行われるよう
        規律し、もつて公衆衛生の向上に資する

        理容師法の目的が達成されることによって利益を受けるのは、
        すべての国民である

       
理容師試験    厚生労働大臣またはその委任を受けた指定試験期間が行う

合格証書       理容師試験に合格すれば、試験研修センターから合格したことを証する
      証書が交付される

免許と登録 理容師免許は理容師名簿に登録することによって交付される
      理容師名簿に必要な事項を登録することで登録の時点から効力を生じる

免許の効力 一度与えられれば、取り消し処分を受けない限り、生涯にわたって有効

免許申請  免許は理容師試験に合格した者の申請に基づいて行われる

欠格条件  精神の機能の障害
      無免許で理容を業とした場合
      免許の取消処分を受けた場合


講ずべき措置
  1、皮膚に接する布片および器具を清潔に保つこと   
  2、皮膚に接する布片は客1人ごとに取りかえる   
    皮膚に接する器具は客1人ごとに消毒すること   
  3、その他都道府県が条例で定める衛生上必要な措置
   
       
変更手続き
 本籍・氏名  30日以内に厚生労働大臣に対し理容師名簿の訂正を申請
        しなければならない

        厚生労働大臣に免許証の書き換え交付を申請することができる

 破損・紛失  厚生労働大臣に免許証の再交付の申請ができる

 取消処分   すみやかに厚生労働大臣に免許証を返納する

 業務停止処分 すみやかに処分を行った都道府県知事等に免許証を提出する

 死亡・失そう 30日以内に、名簿の登録の削除を申請しなければならない
        厚生労働大臣に免許証を返納する
       
管理理容師      理容所を衛生的に管理するための専門的な知識をもった責任者   
 必要とする理容所  理容師である従業者の数が常時2人以上いる理容所
           置く必要がある   
 同一人が、同時に2か所以上の理容所の管理理容師となることはできない

 理容所の開設者が管理理容師資格を持っている場合、自ら主として管理している
 理容所について 管理理容師となることができる

 開設する理容所が2か所以上あるときはいずれか1か所のみ管理理容師になれる

 管理理容師の職務 その理容所(理容所における理容の業務を含む)を衛生的に
          管理すること

 管理理容師の資格 理容師の免許を受けたのち、3年以上理容の業務に従事した経験
          をもつこと
    厚生労働大臣定める基準に従い、都道府県知事が指定した講習会において、管理理容師として
 必要な知識を修得していることが必要   

       
理容所の開設 あらかじめ必要な届出を、都道府県知事等に対して提出   
       従業員の福利厚生のために設ける理容所であっても届出も必要

届出の時期  開設前、店舗を開き客を迎える日(開店日)より前

添付書類   理容師について、結核、皮膚疾患その他厚生労働大臣の指定する
       伝染性疾病の有無を  明らかにした医師の診断書

届出義務者  理容所を開いて経営をしようとする者
       理容所の開設者は必ずしも理容師でなくともよい
施設の検査確認 構造設備について衛生上支障がないか、都道府県知事等の検査確認
        を受けなければならない
        検査のための申請の手続きは必要としない

検査確認を受ける者 開設の届出を行った者、施設の開設者   
検査確認を行う者  環境衛生監視員   
内容及び基準    法に規定された衛生措置を講ずるのに適するかどうか   
             理容所の建物の広さ、換気や採光のための窓の位置および大きさ、
          作業室の広さ床の状態、消毒設備、排水設備等の全般

変更等の届出 届出事項に変更が生じたときや廃止した時は速やかに都道府県知事等
       に届け出なければならない   
       改築の場合は、一部であれば変更届   
       建替えの場合は施設が違ったものになるので開設届を出し、検査確認
       を受ける

承継(相続等)相続により開設者が替わったときは、新たに開設届を出さなくてよい   
       速やかに、承継した事実を都道府県知事等に届け出る
   
理容所開設者が常に清潔に保つ
講ずべき衛生措置
 (1)床及び腰板にはコンクリート、タイル、リノリュームまたは板等の不浸透性材料を
    使用すること
 (2)洗い場は、流水装置とすること
 (3)ふたつきの汚物箱および毛髪箱を備えること


 消毒設備を設けること
  煮沸消毒器、蒸気消毒器、消毒液容器等を備える

 採光、照明および換気を十分にすること
(1)理容のための直接の作業を行う場合の作業面の照度を100ルクス以上とすること
(2)理容所内の空気1リットル中の炭酸ガスの量を5立方センチメートル以下に保つ
 その他都道府県が条例で定める衛生上必要な措置


理容所以外での 業務
理容師が理容の業を行うのは、原則として理容所でなければならない
 政令で定める特別の事情がある場合にはこの限りではない
    1、疾病その他の理由により、理容所に来ることができない者に対して
            理容を行う場合
    2、婚礼その他の儀式に参列する者に対してその儀式の直前に理容を行う場合
    3、そのほか、都道府県が条例で定める場合


立入検査
 1、理容師が適切な衛生措置を講じているかどうか
 2、理容所の開設者が適切な衛生措置を講じているかどうかを検査させることができる

    立入検査を行う職員を環境衛生監視員という
  1、2、以外の事項を調べるため、または一般の犯罪捜査のために立ち入ることは、
   認められない

環境衛生監視員   
 立入検査するときは、身分を示す証明書を携帯し、請求があった時は、理容所の開設者等
 に示さなければならない
   

【行政処分】
①業務停止処分
 (1)特別な事情がないのに、理容所以外の場所で理容の業をしたとき
 (2)清潔・消毒等、作業場の衛生措置を講じなかったとき
 (3)理容師が伝染性の疾病にかかり、その就業が公衆衛生上不適当と認められたとき

②免許取消処分
 (1)精神の機能の障害により、理容師の業務を適正に行うにあたって必要な認知,
    判断および意思疎通を適切に行うことができなくなったとき
 (2)業務停止処分に従わなかったとき

③閉鎖処分
 (1)理容所の開設者が法第12条の3の規定に違反して、管理理容師をおかなかったとき
 (2)理容所について講ずべき衛生措置を講じなかったとき
 (3)理容師でない者、業務停止処分を受けている理容師に業務を行わせたとき
 (4)従業員である理容師が業務上講ずべき衛生措置を怠ったとき
   (開設者が違反防止のための注意監督をしていた場合は責任が免除される)

【司法処分】
30万円以下の罰金
 (1)理容師でない者が理容を業としたとき
 (2)理容所の開設・変更・廃止の届出をしなかったとき、または虚偽の届出を
    したとき
 (3)検査確認を受けずに理容所を使用したとき
 (4)立入検査を拒み、妨げ、または忌避したとき
 (5)閉鎖処分に従わなかったとき

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