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主に理容師美容師国家試験の学科対策を中心に… 断言はできないがw
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しばらくのご無沙汰でした。
理容理論対策のフルバージョンを投稿し終わったので、直前用に絞り込んだものを投稿します。

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香粧品化学対策
化粧品の定義
使用目的
    人の身体を清潔にする(石けん、シャンプーなど)
    美化する(おしろい、ファンデーション類など)
    魅力を増す(香水、オーデコロンなど)
    容貌を変える(紅類、アイシャドーなど)
    皮膚、毛髪をすこやかに保つ(基礎香粧品、毛髪用香粧品)

香粧品用原料
アルコール
    エタノール    1価の低級アルコール―収れん作用
    メタノール    1価の低級アルコール―毒性が強く、香粧品には配合禁止


油脂
    オリーブ油    植物油―クリーム、乳液、サンタンオイル
    ミンク油    動物油―クリーム、乳液

ロウ    ミツロウ    動物性ロウ―コールドクリーム、口紅

炭化水素
    鉱物油    流動パラフィン―クレンジングクリーム、コールドクリーム、マッサージクリーム
            ワセリン
            パラフィン
            セレシン
  
 動物性油脂    スクワラン        深海鮫の肝油、ヘアケア・メイクアップ製品、エモリエント剤

    合成油    シリコーン油        ハンドクリーム、ヘアスプレー

界面活性剤
陰イオン界面活性剤
    石けん                   代表的な陰イオン界面活性剤
    アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム   石油系陰イオン界面活性剤 家庭用洗剤
    アルキル硫酸ナトリウム                 高級アルコール系陰イオン界面活性剤 シャンプー剤
    N-アシルグルタミン酸ナトリウム            弱酸性、刺激が少なくアレルギー、光毒性無し

陽イオン界面活性剤
    第四級アンモニウム塩  柔軟効果、帯電防止効果  ヘアリンス剤、シャンプー剤


両性界面活性剤
    ベタイン型          洗浄力、起泡力、柔軟効果、帯電防止効果―シャンプー剤、ヘアリンス剤
    イミダゾリン型        毒性、皮膚刺激、眼粘膜刺激がほとんどない―ベビーシャンプー

色材
無機顔料
着色顔料
    酸化鉄    赤色~黒色

        おしろい類、ファンデーション類、口紅、頬紅、アイメイクアップ香粧品など

    ベンガラ    酸化鉄の赤色のもの
        おしろい類、ファンデーション類、口紅、頬紅、アイメイクアップ香粧品など

    カーボンブラック 炭の粉末   アイメイクアップ香粧品

    グンジョウ    アイメイクアップ香粧品

白色顔料
    酸化チタン    屈折率が大きい、被覆力が最も大きい、皮膚への付着性もよい
        おしろい、ファンデーション
    微粒子酸化チタン  被覆力がない、紫外線を吸収する
        紫外線遮断剤
    酸化亜鉛    緩和な収れん作用、消炎作用がある
        ファンデーション

体質顔料
    タルク    滑石の微粉末
        おしろい類、ベビーパウダー、タルカムパウダー
    カオリン    白陶土
        おしろい類
    マイカ    雲母の微粉末
        おしろい類

有機合成色素
    タール色素    法定色素―厚生省令によって定められる

        83種類の染料と顔料、54種類のレーキ

光輝性顔料
    雲母チタン    無機顔料

        薄片状雲母の表面に二酸化チタン層を形成させたもの
        メイクアップ用香粧品

天然色素    着色力や耐光性・耐薬品性がタール色素に比べて劣る
    β-カロチン    黄橙色―色素成分―β-カロチン
    ベニバナ赤    赤色―色素成分―カルサミン


その他の配合成分
防腐剤・殺菌剤
    パラオキシ安息香酸エステル  パラベン

       防腐剤として香粧品に広く配合されている

酸化防止剤 自動酸化を防ぐため配合される    
    ジブチルヒドロキシトルエン
    ブチルヒドロキシアニソール

    自動酸化    空気中の酸素との接触により常温で起こる酸化反応

保湿剤
    グリセリン        3価アルコール
    プロピレングリコール        2価アルコール
    ヒアルロン酸ナトリウム        天然保湿因子(NMF)

紫外線吸収剤  サンケア製品に配合される
    パラアミノ安息香酸エステル
    ベンゾフェノン誘導体


収れん剤    アストリンゼントローション、アフターシェーブローションに配合される
    クエン酸    有機酸―陰イオン型収れん剤
    パラフェノールスルホン酸亜鉛―陽イオン型収れん剤
    アラントイン
    クロルヒドロキシアルミニウム


アミノ酸類    システイン    還元剤  コールドウェーブ用剤第1剤の還元剤

基礎化粧品
石けん    陰イオン界面活性剤「けん化」により作られる
    牛脂とヤシ油を混合し水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを加え加水分解して作る
    水酸化ナトリウム―硬質石けん
    水酸化カリウム―軟質石けん


    化粧石けん        機械練石けん― 一般の化粧石けん
    透明石けん        枠練石けん―透明石けん
            透明にするためにエタノール、砂糖、多価アルコールが添加される
    薬用石けん        普通の硬質石けんに殺菌剤やその他の薬剤を添加したもの
            ニキビなどの皮膚炎の防止
            トリクロロカルバニリド、トリクロサン等の殺菌剤
            グリチルリチン酸、アラントイン等の消炎剤が添加される


化粧水
    収れん性化粧水
 
        皮膚の水分と保湿成分を補うとともに皮膚面を一時的に引き締め
            皮脂や汗の分泌を抑制し、pHを整える
            収れん剤を含み、アルコール含有量も比較的多い
            アストリンゼントローション、アフターシェーブローション

    多層式化粧水        シェークローション
            油層と水層からなる2液層タイプと
            水層に粉末が入ったタイプがある―カラミンローション

シャンプー剤    主成分は陰イオン界面活性剤 高級アルコール系合成洗剤と石けん
    ポリオキシエチルアルキルエーテル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン

シャンプー剤に必要な一般的性質
    (1)豊富で持続性のあるきめの細かい泡を生じ、脱脂しすぎることなく適度の洗浄力があること
    (2)すすぎが簡単であること
    (3)汚れを取り除くことにより、毛髪に光沢や柔軟性を与え、櫛やブラシの通りをよくして
      スタイリングしやすくすること
    (4)頭皮や目の粘膜などを刺激せず安全性が高いこと

ヘアリンス剤
    毛髪に自然な光沢と柔軟性を与えて櫛やブラシの通りをよくし毛髪の表面を保護すると共に
    静電気を防止して毛髪をまとめやすくする
    シャンプー後のすすぎの段階で用いられる
    主成分―陽イオン界面活性剤の第四級アンモニウム塩
    第四級アンモニウム塩            キューティクルに吸着して毛髪の表面に被膜を形成する
                毛髪を保護して柔軟にし、自然な光沢を与えるだけでなく
                帯電防止効果がある
    ジンクピリチオン        ふけやかゆみを防止する


エアゾールタイプ
    噴射剤    液化石油ガス(LPG) ジメチルエーテル(DME)
    細かい霧状にして直接噴霧するものと、泡状に噴出させたものとに分けられる

エアゾールタイプの製品の取扱上の注意
    (1)炎や火気の近くで使用しないこと
    (2)火気を使用している室内で大量に使用しないこと
    (3)高温にすると破裂の危険があるので直射日光のあたるところや火気の近くなど
      温度が40℃以上となるところに置かないこと
    (4)火の中に入れないこと
    (5)使い切って捨てること
    (6)噴射剤LPG(液化石油ガス)などの可燃性ガスを使用している場合、炎に向けて噴射しないこと

香水    エタノールに15~25%の調合香料を溶解し熟成させたもの
    調香されている数十種の香料の揮発性の違いによって時間と共に香りが変化する
    芳香製品の賦香率
        オーデコロン        オードトワレ        パフュームコロン        香水
          3~5%     5~10%     10~15%     15~25%

    使用上の注意        かぶれやすい人は衣類にスプレーして使うのがよい

サンケア製品    サンスクリーン製品
        UVAとUVBを防御しサンバーンとサンタンの両方を防ぎ日焼けを防止する
            紫外線散乱剤として微粒子の酸化チタンまたは酸化亜鉛を添加したものが望ましい

    サンタン製品
        皮膚に炎症を起こさず均一な小麦色の肌色をつくるのに用いられる
        UVBを吸収する紫外線吸収剤のみを配合し長波長の紫外線(UVA)を透過させるタイプ

SPF   UVB(中波長紫外線)を防御する程度を示す値―数値が大きいほど効果が高い
PA    UVA(長波長の紫外線)の防御効果を示したもの―+が多いほどUVAの防止効果が高い

制汗・防臭剤
    パラフェノールスルホン酸亜鉛、クロルヒドロキシアルミニウムなどの収れん剤
が用いられている

    体臭の防止方法
       (1)収れん剤による発刊抑制
            (2)殺菌剤による体臭防止
            (3)香料によるマスキング

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化学対策
物質の構成
    混合物    2種類以上の純物質がまじりあったもの。
        空気、海水など
    純物質    ただ1種類の物質からできている物質。
        窒素、酸素、水、塩化ナトリウム
    単体    1種類の元素だけでできていて、ほかの物質に分解することができない物質。
        窒素、酸素、水素、炭素、硫黄、鉄、金
    化合物    2種類以上の元素が一定の割合で結合してできている純物質
        水、塩化ナトリウム
    有機化合物        炭素を必ず含む化合物
        エタノール、ショ糖、デンプン、タンパク質  
 
    無機化合物        有機化合物以外
        一酸化炭素、二酸化炭素、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩
        シアン化カリウム(青酸カリ)、シアン化ナトリウム(青酸ソーダ)等の
        シアン化合物は無機化合物


固体の溶解度    溶解度    一定量の溶媒に溶ける溶質の限度量
        固体の溶解度は温度が上昇すると大きくなるものが多い。
        水酸化カルシウムは温度が上昇すると溶解度が減少する
   例外的な物質なのでよく出題される
        塩化ナトリウムは温度による溶解度の差が小さい。 微増する。

気体の溶解度        一般に温度が高くなると減少する


コロイド
    エーロゾル    (煙霧質)    気体の中に液体や固体の微粒子が分散している状態
                      雲、ヘアスプレーなど
    コロイド溶液 (ゾル)        液体の中にコロイド粒子が分散して溶液の状態になっているもの
                       牛乳、マヨネーズ
           (ゲル)     分子コロイド、ミセルコロイドや分散コロイドのゾルの状態の
             濃い水溶液が流動性を失ってゼリー状に固まった状態をいう


 サスペンション(懸濁液)固体のコロイド粒子が分散しているコロイド溶液

 エマルジョン(乳濁液)液体中にこれに溶けない液体がコロイド粒子の大きさで分散している。
                   牛乳、乳液、クリームは水と油の乳濁液である


酸と塩基
    無機酸    塩酸、硝酸、硫酸

    有機酸    酢酸

    強酸    電離度が1に近くたくさん水素イオンを出している酸
        塩酸、硝酸、硫酸

    弱酸    電離度が1よりもかなり小さい酸
        酢酸、クエン酸

    強塩基    電離度が1に近い塩基
        水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム

    弱塩基    電離度が1よりかなり小さい塩基
        アンモニア水

水素イオン指数  pH  中性の水溶液ではpHは7となる
    酸性では        pH<7 酸性が強いほどpHは0に近くなる
    アルカリ性では        pH>7 アルカリ性が強いほどpHは14に近くなる
    フェノールフタレイン        酸性や中性の溶液中では無色、アルカリ性の溶液では赤色
    リトマス紙           酸性 青→赤
                     アルカリ性 赤→青


酸化・還元反応と香粧品
ヘアブリーチ剤や酸化染毛剤に利用されている酸化剤は主に5~6%程度の過酸化水素水
パーマネントウェーブ用剤
    第1剤    還元剤  シスチン結合を水素を与えて切断する
                チオグリコール酸、システイン
    第2剤    酸化剤  切断されたシスチン結合を水素を取り除いて元に戻す
                臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化水素水

有機化合物    …炭素を必ず含む

低分子化合物    分子量が1万以下
          炭化水素、アルコール、脂肪酸、油脂、アミノ酸

炭化水素    炭素と水素だけからなる有機化合物
          メタンは最も簡単な構造をもつ炭化水素

ポリエチレン・ポリプロピレン      
 エチレン、プロピレンの分子間で付加反応が起きて高分子になったもの
                          重合 付加重合

官能基    化合物の性質を特徴づけている基


高分子化合物…分子量が1万以上の化合物

天然高分子化合物
     天然に存在する高分子化合物―デンプン・セルロース―分解するとブドウ糖になる
    デンプン      α-ブドウ糖が縮重合して生じる多糖類
    セルロース    β-ブドウ糖の縮重合によって生じる鎖状構造の高分子
    タンパク質    多数のアミノ酸が縮重合してできている高分子化合物
               アルブミン、ケラチン、 コラーゲン、ヘモグロビン、
               可溶性              硬タンパク質
    ケラチン    毛髪や爪の主要成分
        弾力性に富む繊維状の硬タンパク質で長いらせん構造のポリペプチド鎖が多数集まって束になっている。
        代表的な架橋構造には水素結合、イオン結合、シスチン結合がある

合成高分子化合物
    熱可塑性樹脂        ポリエチレン―エチレンが付加重合したもの
                 ポリプロピレン―プロピレンが付加重合したもの
    熱硬化性樹脂        縮重合によってつくられた合成樹脂
                     フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂

硬水と軟水
     硬水    カルシウムイオンやマグネシウムイオンを多量に含む水
        石けんは軟水中でよく泡立ち効果的な洗浄作用を発揮する。
        硬水中では泡立ちが悪く洗浄作用も著しく低下する。

    一時硬水    カルシウムイオンやマグネシウムイオンが炭酸水素塩として含まれている硬水
              煮沸によって軟水になる。
    永久硬水    カルシウムやマグネシウムが硫酸塩や塩化物として含まれている硬水
              煮沸だけでは軟化しない。

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物理対策
物体の変形
    伸び    物体を引っ張るように力が働くときに生ずる
    縮み    物体を押さえつけるようにはたらくとき生ずる
    ずれ    物体の上面と下面に、反対方向の力が平行に働くときにおこる 切れると剪断
    たわみ    伸びと縮みが組み合わさって生ずる
    ねじれ    どの部分にもずれが生じている  本質は”ずれ

温度と熱
    セルシウス温度
        単位〔℃〕水の沸点と氷点をもとに定められている 日常で使われる
    絶対温度(熱力学温度)
   -273℃になると粒子の熱運動が止まり、熱運動のエネルギーは0になる
       このときを絶対0度 単位〔K〕            0k=-273℃


熱の伝わり方
伝導
    金属の熱伝導率が大きい、銀が最も大きく熱をよく伝える2番目が銅
    金属に比べると他の固体物質の熱伝導率は比較的小さい特に木や綿

物質の三態    水の三態の分子運動
    固体    動けない    液体    少し運動している        気体    自由に飛び回る

物質の状態の変化
    融解    固体→液体        融解熱を吸収        吸収は物体の温度が上がる
    凝固    液体→固体        凝固熱を放出        放出は物体の温度が下がる
    蒸発    液体→気体        蒸発熱を吸収
    沸騰    液体→気体        蒸発熱を吸収
    凝縮    気体→液体        凝縮熱を放出
    昇華    固体→気体        昇華熱を吸収
    昇華    気体→固体        昇華熱を放出

  補足、水が氷になったり水蒸気になる変化を考えるとわかりやすいです。

光    光の正体    電磁波の一種
    速さ        光速は媒質の種類によって違い、真空中で最も速く空気中では真空中とほぼ同じ
    鏡の大きさ    全身を映す姿見も鏡と人との距離に関係なく身長の2分の1の長さがあればよい
    可視光線     400~750nmの波長域

赤外線と紫外線        太陽光線には可視光線の両隣りの波長域に目に見えない光がある
    赤外線 
      熱線  物体の温度を高める
    赤外線灯
      赤外線の熱作用や皮膚へ浸透しやすい性質を利用して治療に用いられる

    紫外線
       化学線 波長が短いため多くの物質に吸収されやすい
         カルシウムやリンの代謝を促進したり、皮膚でビタミンDを生成する作用がある
    紫外線灯
       殺菌灯
  波長が短いことから物質の内部にまで及びにくい、レザーや鋏など金属類
          の殺菌には適するが、タオルなどの殺菌には適さない。


光の混合
    光の三原色        赤、緑、青紫の3つの色光を等分に混ぜると白色光が得られる
物体の色
    絵具の三原色   赤紫、黄、青緑の3つの色は、ほかの色を混ぜてつくることができない
                 適当に混ぜるとすべての色が得られる

光源と明るさ
    光度    光源の明るさ  単位カンデラ〔cd〕
    照度    光を受けている部分の明るさ  単位ルクス〔lx〕
        照度は光に正対する面1㎡が1秒間に受ける光の量
        1cdの光源から1mの距離にあって光線に正対する面の照度を1lxという
        照度は光源からの距離の2乗に反比例して減少していく

    日常生活に不自由のない照度は100lx位
    一般家庭の居間200~300lxがよい
    理・美容の直接の作業を行う場合の作業面の照度を100lx以上とすることが定められている

電流の化学作用        電気分解のように電流によっておこる化学変化の総称
    電池    化学作用を利用して電流を得るもの

電流の熱作用        ジュール熱を熱エネルギーとして利用するもの
        理・美容ではヘアアイロン、ヘアドライヤーがある
        家庭では電気アイロン、電気炊飯器、電気こたつなどの電熱器具

        ジュール熱を光エネルギーとして利用するものに白熱電球がある

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皮膚対策

皮膚の構造
皮膚は上から表皮、真皮、皮下組織の三つの層からできている。

表皮
角化細胞、色素細胞、ランゲルハンス細胞、メルケル細胞からなる。

角化細胞(ケラチノサイト)―表面より角質層、透明層(淡明層)、顆粒層、有棘層、基底層からなる。
角化―基底細胞から角質細胞に変化していく現象。
          ケラチンというタンパク質をつくる

色素細胞(メラノサイト)―メラニン色素を作る。
基底細胞の間に点々と存在する。
     皮膚の色の白い黒いはメラニンの量の違いによるもの、色素細胞の数ではない。

ランゲルハンス細胞―免疫に関与する

メルケル細胞―触覚器官

真皮    表皮の下にある層
膠原繊維(コラーゲン)が大部分を占める、その間を
弾性繊維(エラスチン)が交じって走っている。

肥満細胞(マスト細胞)―アレルギーに関与する、 脂肪などはつくらない。

皮下組織    多量の脂肪を含んでいる
脂肪細胞―脂肪をつくり、蓄える。



皮膚付属器官の構造
皮膚付属器官―脂腺、汗腺、毛、爪がある
毛    頭毛は約10万本。頭毛の太さはおよそ0.1mm    

毛の構造    皮膚表面に出ている部分を毛幹、皮膚の内部にある部分を毛根という。

毛球    毛根の下端

毛乳頭    毛球中心部のくぼみ、血管や神経が来ている。

毛母    毛球の毛乳頭に接するところ
    メラニンをつくる色素細胞が多数存在する。

毛包(毛嚢)  毛根の外側をさやのように包んでいる組織。

中心から毛髄質、毛皮質、毛小皮(キューティクル)

毛皮質    毛の主な部分
    褐色のメラニンが含まれている、日本人は
    メラニン量が多いため黒毛。

生長周期    成長期、退行期、休止期と、
    成長、停止、脱毛を繰り返す。


毛の成長    1日男性0.44mm、女性0.45mm
    頭毛は成長期が長く、休止期が短い
    健康な頭毛では、全体の85~90%が成長期


毛の性状    ケラチンという硫黄を含むタンパク質からなる

立毛筋    毛包に付いている
    立毛筋が収縮すると鳥肌反応が起きる

脂腺    毛包に付いていて皮脂を分泌する
    手掌、足底には脂腺がない
頭毛のはえている部位、額、眉間、鼻翼(こばな)の周辺、
下あご等に多い
顔や体の中央部に多く、体の末端にいくに
つれて少なくなる。

汗腺
エクリン線(小汗腺)―手掌と足底が最も多い
アポクリン腺(大汗腺)―外耳道、腋窩、乳輪、臍、会陰部に限られる。


―表皮の角質層の変化したもの、ケラチンでできている。

爪は毛と違って生長周期がなく、絶えず成長を続けている
爪にできる縦溝は、高齢になるにつれて増える。

爪母―最も大切な部分、ここで爪が作られている。
      爪母が保存されていれば、引きはがされても再生する

皮膚と付属器官の生理機能
光線に対する保護作用
紫外線照射を受けるとメラニンが増加して色素沈着を起こす。    
紫外線カット剤―日焼け止めクリームなどにより紫外線の 影響を少なくすることができる。
        日焼けを防ぐことができる

化学的刺激に対する保護作用
脂肪膜(皮脂膜)―弱酸性  外部から加えられたアルカリを中和したり、毒性を弱める。
皮膚は強いアルカリに対してだけは比較的侵されやすい

細菌など、微生物に対する保護作用
自己浄化作用―皮膚表面の脂肪膜は弱酸性で細菌などは死滅する。

体温調整作用を積極的に行っているのは、
毛細血管と汗腺である。

分泌排泄機能―脂腺から皮脂が、汗腺から汗が分泌される
皮脂の分泌―全体で1日1~2g分泌される。
    頭部、特に額が最も多く、上肢及び下肢では、
    末梢部よりも中枢部が多い。
    脂腺の発育は男性ホルモンの刺激によっている
    20~25歳で最高になり、高齢になると減少する。

吸収作用
経皮吸収―水溶性物質は通さず、脂溶性物質が吸収されやすい。
経皮吸収には表皮経路と皮膚付属器官経路の二つがある。


ビタミンD形成作用
日光中の紫外線の照射によってビタミンDがつくられる


皮膚と付属器官の保健
皮膚と全身状態
貧血    皮膚が青白くなる

チアノーゼ    心臓が悪くて血液の循環が悪いと皮膚は紫色を帯びる。

黄疸    肝臓に障害があって黄疸になると、皮膚は黄色になる。

糖尿病    化膿しやすく、細菌や真菌による皮膚疾患にかかりやすい。

皮膚と精神
精神状態が皮膚疾患の経過に影響を及ぼすことも少なくない
蕁麻疹、円形脱毛症、などストレスで発症することもある。
多汗症は緊張によって汗の分泌が多くなる。

皮膚の水分と脂の状態―加齢に伴って水分量は減少していく
シワ    老化に伴って皮膚の張りと弾力が失われると、たるみが生じ、シワとなる。
原因    表皮の乾燥、真皮の細胞間基質、膠原繊維、
      弾性繊維の減少、組成変化、変性による。

乾皮    保水機能のバランスが崩れ、異常になった状態
老人性乾皮症―加齢により、皮膚の分泌作用も新陳代謝も低下し水分不足をおこし、乾燥する。

肌荒れ―角質層の水分が不足した状態

手荒れ対処法―手袋をつける、保湿する、炎症を防ぐ、二次感染を防ぐ。

あぶら性の皮膚―皮脂の分泌が過剰な肌を脂性肌、あぶら性と呼ぶ。
            入浴回数を増やし、しばしばシャンプーする。

皮膚の保護と手入れ
フケ症の手入れ
油性のフケ症―よくシャンプーをして 汚れやフケを落とすことが大切。
乾性のフケ症―シャンプーをしすぎない。


紫外線の対する皮膚の手入れ
紫外線―皮膚が日光に当たって赤くなったり、メラニンが増えて黒くなったりする。
          シワ、老人性色素斑、肝斑、脂漏性角化症、光線過敏症などの原因になる。

UVA(長波長紫外線)―皮膚の色が黒くなる(サンタン)
UVB(中波長紫外線)―急激な作用で紅斑(日焼け)を起こす(サンバーン)


サンスクリーン剤―紫外線吸収剤を使用するタイプと紫外線散乱剤を使用するタイプがある。

染毛剤によるカブレ
黒褐色に染めるパラフェニレンジアミンが最もカブレをおこしやすい
いったんかぶれると、低濃度であっても同じ染毛剤には必ずかぶれる。
何回も使用した染毛剤に対し、今回の施術までに感作が成立して今回はかぶれることがある。
カブレの原因を見出すには、パッチテスト(皮膚貼付試験)が行われる。


皮膚疾患のまとめ
伝染性膿痂疹(トビヒ) 細菌、化膿菌、ブドウ球菌の感染による
尋常性毛瘡(カミソリカブレ) 細菌、化膿菌、ブドウ球菌の感染による
癤・癰(面疔) 細菌、化膿菌、ブドウ球菌の感染による
毛包炎(オデキ) 細菌、化膿菌、ブドウ球菌の感染による
丹毒 細菌、化膿菌、溶血性レンサ球菌の感染による
伝染性軟属腫(ミズイボ) ウイルス感染
疣贅(イボ) ウイルス感染
水痘(ミズボウソウ) ウイルス感染
帯状疱疹(帯状ヘルペス) ウイルス感染
単純性疱疹(単純性ヘルペス) ウイルス感染
頭部白癬(シラクモ) 真菌、白癬菌(カビ)によって起こる
股部白癬(インキンタムシ) 真菌、白癬菌(カビ)によって起こる
足白癬・手白癬 真菌、白癬菌(カビ)によって起こる
爪白癬 真菌、白癬菌(カビ)によって起こる
カンジダ性指間糜爛症 真菌(カビ)・カンジダによって起こる
疥癬 ヒゼンダニの寄生によっておこる
 
接触皮膚炎 アレルギー性のカブレ
腋臭症 アポクリン腺から分泌される汗
尋常性白斑(シロナマズ) 色素異常、メラニンが作られなくなる
アトピー性皮膚炎 アレルギー
鶏眼(ウオノメ) 機械的刺激
熱傷 ヤケド
尋常性痤瘡(ニキビ) 皮脂の分泌異常
肝斑(シミ) 色素沈着、日光に当たらないようにする
蕁麻疹 食物アレルギー
脂漏性皮膚炎 フケ症、あぶら性の人に多い
円形脱毛症 ストレス、免疫異常
女子顔面黒皮症(リール黒皮症) 化粧品によるアレルギー、色素沈着
男性型脱毛症 男性ホルモンの影響
ベルロック皮膚炎 香料(ベルガモット油)に紫外線が当たりできる
太田母斑 色素異常

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