忍者ブログ
主に理容師美容師国家試験の学科対策を中心に… 断言はできないがw
[30]  [29]  [28]  [27]  [26]  [25]  [24]  [23]  [22]  [21]  [20
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

しばらくのご無沙汰でした。
理容理論対策のフルバージョンを投稿し終わったので、直前用に絞り込んだものを投稿します。

拍手[30回]


理容理論国家試験のポイント
基本姿勢
  体の中心線が姿勢の中心にあること

 姿勢の安定
  技術部位に正対する

 技術を行う部位に体の中心線を正対させる

 技術部位に対する姿勢
   お客様が座っている状態  目線の高さ
   椅子を寝かせている場合  腰くらいの高さ
   目線の高さで行う場合   30~40cm位
   低い位置で行う場合    40~50cm位

*シザーズ
   ロングシザーズ  刈込鋏    コームと連動して使用   6.0インチ以上

   セニングシザーズ 毛量の調整に用いられる
            動刃、静刃どちらか、もしくは両方とも櫛刃状

   ミニシザーズ   サイズが小さい
            切る、そぐ、間引く等、多岐にわたり使用

   中心線   鋏尖、鋏要、接点を結ぶ線

   あき    鋏身の中ほどで0.1mmのあき

   切れ刃
     刃角  刃の表と裏のなす角度
         刃角が大きいとぶつ切れが起こり、毛髪がはねとぶ
         刃角が小さいと刃に力がなく、刃と刃がかみ合う
        刃表ははまぐり型の丸みを持った形をしている

     刃線
      柳刃  抵抗が少なくて楽に切れ、毛髪の飛散が少ない 半径800mmの外曲状
      笹刃  柳刃より丸みが大きい 毛髪がすべりやすい
      直線刃 抵抗が大きい ぶつ切れを起こして毛髪の飛散も多い
      鎌刃  研磨不良

   触点  2枚の鋏体が互いに接触する部分
         形と幅 動刃、静刃ともに同形 幅は約1mm

   鋏柄  鋏体から薬指環、母指環までの部分

*レザー
   レザー     左右対称 コンケーブ(凹面)と斜角部がある

   替え刃式レザー 疑似刃が残りやすく皮膚が損傷することもある 研磨不要で便利

   刀首による分類 スクエア  四角形 髪際や女性の眉を整えるのに適する 一般に広く使用
           ダッチ   丸型  顔面シェービングに適する 髪際の剃りつけには
                     適さない

   刃角    切れ刃と左右の刀肩のなす角度

   刃線    外曲状(凸アール900mm)の円線刃

   斜角部   切れ刃と隆起部の間にある内曲部
         ひげを剃るときの抵抗をやわらげる

   コンケーブ 刀肩から隆起部にかけての内曲状
         斜角部の振動を吸収し、切削抵抗をやわらげる

*クリッパー
   エレクトリッククリッパー  ハンドクリッパーより需要が多い
        モーター式  刃の取り換えが容易
        マグネット式  回転部分がなく簡単な構造

   刃の厚さ別分類  下刃の厚さ(刈り残す毛髪の長さ)によって分類される
     下刃が薄くなるにつれて上刃、下刃とも歯幅、目幅も狭くなっている

  形態と機能  目に入った毛髪を上刃が左右に動いて刈る用具
   下刃の機能
     毛髪を同じ長さにそろえるコームのはたらきもする
     下刃の厚さが薄くなる  目幅や歯幅が狭くなり  歯数が増え歯の長さも短くなる
     下刃が厚くなると    目幅や歯幅は広く    歯数も減り歯の長さも長くなる
     上下・左右に動揺させずに使用する

   上刃の機能
     左右に動いて毛髪を刈る
     刃の厚みがあるもの  下刃1本に対して上刃が1本送り
     刃が薄いもの     下刃1本に対して上刃が2本送り

   裏みぞのはたらき
     毛髪の通りをよくするため

*コーム
  コームの歴史
   縄文時代にはすでに使われていた。髪飾り、厄除けなど
   
  種類と特徴
   カッティングコーム
     直角櫛 胴に対する歯の角度が90度
     角度櫛 柄の側に12度30分傾いている

   直角櫛    荒櫛    基礎刈りに用いるもので、目が粗い
          引分櫛    基礎刈(髪際を刈る)に用いられるもので、
                目の並びが粗い歯と細かい歯からできている。
          たい櫛    引分櫛と同じであるが、歯先のラインに丸みがある
          ぼかし櫛    クリッパーラインまたは短い部分を刈るのに適する

   角度櫛    第1荒櫛    厚さ、歯の長さ、歯幅、目幅など全体的に大きい
          第2荒櫛    各部の大きさ、厚みなどが第1荒櫛より少しずつ小さい
          第3荒櫛    歯の形態が押し刈用の形態につくられており、
                第2荒櫛よりも全体的にさらに小さい
          えりつけ櫛    クリッパーラインまたは短い部分を刈るのに適する

  形態と機能
   各部分の機能
     歯先  毛髪の根元に分け入り、毛髪を起こす
     歯   起こされた毛髪を両側から支える
     目   毛髪の入る部分 目幅が広すぎると毛髪がそろわず、狭すぎると櫛通りが悪くなる
     歯元  目に入った毛髪を一線にそろえ支える
     親歯  ほかの歯よりも歯幅が広く丈夫にできており歯全体を保護する
     胴   コーム全体の支えであり根幹でもあるので、強くしっかりしていなければならない

*ブラシ
   荒ブラシ
      毛が外側に広く植えられており、毛髪の根元の矯正やボリュームを出すのに適する

   仕上げ用ブラシ
      ゆるやかな外曲状に植えられており、毛髪の表面を押さえ整えるのに適する

   凸面ブラシ
      毛先端の面が凸面状  長い毛髪のセットや毛髪の内側からあてて使用する
      デンマンブラシ

   ロールブラシ  
      円筒状の胴に均一に植毛 回転させて使用することから回転ブラシともいう
      長い毛髪のセットに使用される

  用途別分類
   整髪ブラシ
    基本セットに使用する 毛の密度が高く毛の長さも比較的短い ブタやイノシシの毛

   ドライヤーセットブラシ
    ドライヤーによって毛髪にカールをつける場合に使用 毛の密度が適度にまばら
     ブタやイノシシの毛、合成樹脂
     デンマンブラシ、スケルトンブラシ等も含まれる

   毛はらいブラシ
    主に皮膚についた刈り毛などを払い落とす 毛の長いもの
     黒ブタ、ウマ、イノシシなどの毛

   シェービングブラシ
    石けんをシェービングに適した状態に泡立てる タヌキの毛 ブタやアナグマの毛

   カッティングブラシ
    毛髪の間に入り込んだ刈り毛を取り除くために使用

*ヘアアイロン
  種類と特徴
   構造別分類
    コード式、コードレス式、トランス式、IC式

  形態と機能
   ロッド   棒という意味  加熱される  毛髪の曲がる方向を決める
   グルーブ  溝という意味  加熱されない ロッドと共に毛髪を挟んで曲げ支える
   スクリュー ねじという意味 交点、かなめ グルーブハンドル開閉の支点

*ヘアカッテイングの基本原則
  毛髪の条件とヘアスタイル
   直上線カット 頭皮に対して直角に引き出してカットする

   直線カット  コームをガイドとして切るために曲線には切れない

   ガイドカット 直前にカットした毛髪をガイドにカットしていく
          デザインヘアのカットの場合は、ブロックした境の部分の毛髪をガイドにする

   重心と安定  重心は原則として体の中心(両足の中間)に置く

  分髪
     5:5  センターパートともいう。正中線で分ける。
     6:4  内眼角の延長線  中心が低くなりボリュームが外側に出る 角顔に合う
     7:3  眼球の中心    ボリュームが円に近い位置にくる    丸顔に合う
     8:2  外眼角の延長線  ボリュームが中心にくる        細顔に合う

  スタンダードヘアのカットの基本原則
   直上線剪髪  毛髪を切る場合には、頭皮に対し直上線上に引き出して切る

   線とぼかし  線とは髪型のシルエットの線  ぼかしとは短髪部の色彩の濃淡
          正面から見える側面のシルエットは、ぼかしよりラインに重点を置き、
          後頭部はぼかしに重点をおくほうがよい

   斜行運行・斜行剪髪
          毛流に対して斜めに運行して、斜めにカットする
          角度櫛の場合は毛流に対して斜行する必要はない

   基礎刈    頭部全体の毛髪を髪型構成に必要な長さに切る工程
          原則として頭部の高い方からカットする

   仕上げ刈   基礎刈でできあがったヘアスタイルを修正しながら仕上げること
          主に短髪部位の面の仕上げに行う、低い部分に合わせて高い部分をカットする

*スタンダードヘアの素材の条件
  頭の形とスタンダードヘア
   凸面タイプ  後頭部が張り出している
           クラウンの部分を高さの頂点にする。
           分髪線は奥行きを浅く見せるために短くする
           後頭部は突出の欠点を見せないために、刈り上げない方が良い

   平面タイプ  後頭部の丸みが少なく平面的なタイプ
           前頭部に高さの頂点を置く
           分髪線は奥行きを深く見せるために長くする
           後頭部は高めに刈り上げて立体感を出す

*スタンダードヘアのスタイル
  最短髪型  丸刈、原型刈 俗称坊主刈り  シザーズによる原型刈を「総鋏」
  短髪型   丸刈より少し長くなったスタイル  ブロース ショートカットパーティング
        ショートカットバック

  中髪型   ねかせた長髪部と刈り上げた短髪部のバランスで美しく見せる
        ミディアムロング(ミディアム) ハーフロング

  長髪型   全体を長髪で寝かしつけたスタイル すその部分に少し短髪部のぼかしが入る
        ロング オールバック リーゼント

*スタンダードヘアの用具の持ち方と操作
 コーム
  すくい刈持ち
    すくい刈り、連続刈、固定刈にも用いる

  押し刈持ち
    背側を起こして歯先を頭皮につけるようにするため示指と母指が自在に動く

  まわし刈持ち
    仕上げ刈のため歯先を正確に回すための持ち方

*スタンダードヘアのカット技法
  すくい刈 長髪部に用いられる   コームで毛髪をすくい出して歯元で一直線に1回で切る
        1櫛1鋏を原則とする  手関節を軸とした円運動で行う

  連続刈  短髪部に用いられる   頭部周囲の刈り上げ部分に多く用いられる
       頭皮面に沿って長さを見ながら連続的に切っていく技法で毛髪の断面による面をつくる

  押し刈  短髪部に用いられる   連続刈に比べて広い面積の短髪部に用いられる
       歯先を頭皮につけたまま連続的に進行して切る。

  固定刈  短髪部の毛髪の面をそろえるために用いられる
       歯から出た毛髪全体をコームで固定しておいて切りそろえる
       コームに対し30~45度の角度でシザーズを入れ2~3回で切る

  指間刈  長髪部に用いられる  ロングやミディアムヘアの天頂部
       毛髪をすくい出して、示指と中指で毛髪を挟み頭皮に対し直上線に
       カット予定線まで引き出して切る

  まわし刈 短髪部の面をそろえるために、主に仕上げ刈として用いられる。
       回転軸の違いで4つの技法に分かれる
       大回し―ひじ関節と手関節の中間、中回し―手関節、小回し―柄と歯の境、
       少回し―コームの中央

  直鋏   コームを用いずシザーズだけでヘアスタイルの表面だけを切りそろえる
       仕上げ刈に用いられる
       両手直鋏  左手でシザースの先を支え、ぶれないようにする 引手直鋏  押手直鋏
       片手直鋏  右手のシザーズ操作のみによって行う 対面直鋏 透かし直鋏 叩き直鋏

  梳き刈  毛量を減らし調整する
         セニングシザーズ(梳き鋏)を用いる方法 (アメリカンセニング)
         刈込鋏の刃を使ってそぐ方法       (フレンチセニング)

  えり鋏  ネックラインを整える

*デザインヘア
 デザインヘアのカット技法
  ブラントカット  「ぶつ切りにする」 構成する毛髪の長さをつくる

  テーパーカット  「そぐ、削る」ということで、毛先をただ切るのではなく、毛先の表情を
           ブラントカットに比べるとソフトにする技法 シザーズでも行えるが
           主としてレザーによって行う。
            テーパーカットで削られた毛先は、筆の穂先のようになる

    エンドテーパー(先梳き)   毛髪の長さの毛先より3分の1以内

    ノーマルテーパー(中梳き)  毛髪の長さの2分の1より先

    ディープテーパー(元梳き)  毛髪の長さの3分の2以上

    インサイドテーパー      毛束の内側をテーパーする
                   仕上がりが内側におさまりやすい

    アウトサイドテーパー     毛束の外側をテーパーする   毛束が外側にはねやすくなる

    サイドテーパー        毛束の横からテーパーする
                   テーパーした側の横へ動きやすくなる

  ストロークカット
    腕の動き(ストローク)のなかで毛髪を切る
    フレンチセニング(フランス式梳き刈)
    左手の示指と中指で毛束をはさみ、右手のシザーズ(主としてミニシザーズ)を動かしながら
    刃先を閉じるときにカットして、長さと量を同時に整える。

  セニングカット  スタンダードヘアのカット技法における梳き刈と同じ
    毛量を減らすという目的のほか、毛先の表情を出すことに重点が置かれる 
    マテリアルカット(素材感を表現するカット技法)としても用いられる

  ワンレングスカット  仕上がったヘアスタイルのヘムラインが横一直線にそろったスタイル
             デザインカットの基本で、特にレディースヘアの基本的なスタイル

  グラデーションカット 長さの段差をつくることによりシルエットや動きをつくる技法
             レディースのグラデーションボブが代表的なスタイル

  スクエアカット    毛髪のアウトラインが四角形になるようにカットする

  レイヤーカット    毛髪を層状になるようにカットしてヘアスタイルを構成する。
             上の方が短い重なりになる。

        グラデーションカット  形は崩れにくいが動きが小さく、重い感じ
        レイヤーカット     動きのある軽い感じのヘアスタイルができる

  スライドカット  毛先のディテールをつくる毛束感が強調される 
           毛の方向性をつくる 
           毛量を調整する
           シザーズを細かく開閉させながらすべらせカットする

  チョップカット  ヘムラインを不揃いにしてソフト感を出す
           毛先をジグザグにしてイレギュラーにし表面の質感を表現する
           毛先にシザーズを入れてカットし、ふぞろいにする

  ブリックカット  部分的に毛量を減らす
           パネルの中で長短をはっきりさせて力強い毛束感を出す
           引き出したパネルの中にシザーズの先を入れ、
           穴をあける感じで ブラントカットする

  ツイストカット  カットラインを自然にする
           カットラインがふぞろいになり自然なやわらかい毛量調節ができる
           毛束をねじりセニングシザーズでカットする

*ヘアセッティング
  基本セット    毛髪に水分や油分などの整髪料をつけて、コームやブラシを用いて整髪する
           主にスタンダードヘアに行われるが整髪料の変化により整髪料のみでいろいろ
           なヘアスタイルが表現できるようになっている

  ドライヤーセット ドライヤーの熱風をあてブラシやコームで形をつけ、冷やして形を固定させる

  アイロンセット  アイロンのロッドとグルーブで挟みながら110~130℃位の熱を作用させて
           形づくる

  パーマネントセット パーマネントウエーブ用剤が使用される コールド2浴式が行われている
            1剤の還元作用で毛髪のシスチン結合を切り、カールがついた状態で
            2剤の酸化作用でシスチン結合を元に戻すので、永久的にカールが
            つくようになっている。

   ドライヤーセットの注意点
    ①毛髪の水分量に注意する
    ②乾燥した毛髪にドライヤーをかけない
    ③ドライヤーの熱風が頭皮にあたらないように操作する
    ④ブラシで毛髪にテンションをかけたところに熱風を当てるが、長い時間固定しない

   アイロン操作のポイント
    ①お客様の頭部が技術者の胸の位置と同じ高さになるようにする
    ②技術者は両肘を張り、自分の左胸に向かってアイロンとコームを持ち運行する
    ③アイロンとコームは常に平行に操作し、上から下、左から右へ運行する
    先にアイロンをかけた部分を基準にするためと、かけた部分の形を崩さずに行うためである。
    ④アイロンの挿入は頭皮に平行に入れ、頭皮に触れないように注意する

    セットに入る前にシャンプーを行い、毛髪の水分量に注意し油をつけて、
    毛髪が損傷しないように注意する。

*パーマネントウエーブ用剤の種類と特徴
  パーマネントウエーブ用剤  
     チオグリコール酸系、システィン系、1浴式、2浴式、コールド式、加温式などがある
     pHも酸性、中性、アルカリ性のものがある
     2剤は同一規格で臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム
     を主剤とするものと、過酸化水素水を主剤にするものがある

   コールド2浴式 主に還元剤はチオグリコール酸 市販されている用剤のほとんどを占める 
           主に還元剤はシステイン 日本独自の製品 仕上がりが自然 損傷毛に適する

   コールド1浴式 還元された毛髪の酸化を空気中の酸素により行い2剤を使用しない
           ウエーブ形成力は弱い

   第1剤用時調整発熱2浴式
     1剤を使用直前に混合する 混合時の発熱でウエーブ形成力を高める


*コールド2浴式パーマネントウエーブ
  還元作用(1剤の作用により自然毛を還元毛にする) 
  酸化作用(2剤の作用により元の自然毛に戻す) 
    2剤から発生した酸素が作用し、毛髪が変形された状態でシスチン結合が閉鎖して再結合する

 パッチテスト
   アレルギーの原因物質がなんであるかを確かめること
   皮膚の柔らかい部分をまず石けん水でよく洗う
   1剤と2剤を使用する割合で少量混合した染毛剤を10円硬貨程度の大きさに塗布して
   自然乾燥させる48時間以上放置して皮膚の状態を調べ、異常がなければ染めてもよい

*シェービング 施術前・施術中・施術後の処置
   ①十分なラザーリングやスチーミングを行って皮膚や毛を清潔にする
   ②水分や軟化剤を与えて毛を軟化させ、施術中にも絶えず適当な水分を補給し
    刃先のスムーズな運行を助ける
   ③目に見えない微細な損傷を与えている、特に毛孔周辺の皮膚は損傷されやすい

  シェービング後の処置
   ①シェービングのあとは、石けんが残ると皮膚を刺激することがあるので、
    スチームタオルによるふき取りを入念に行って、石けん分の汚れを十分に取り除いておく。
   ②シェービングのあとは、皮膚が荒れて油分が不足しているので、一般的には
    アフターシェービングローションか油性のクリームを塗布するなどしてこれを保護する。 
    とくに損傷を起こしている場合は、殺菌剤などを含んだローションを使用するなどして
    感染を防ぐようにする。
   ③マッサージを行って血行をよくし、生理機能を高める。

     毛流に逆行してレザーを運行する「ほり」といわれる技術もあるが、
     今ではほとんど行われなくなっている。

  フリーハンド
   常にレザーを手前へ運行する持ち方 「引きかみそり」

  プッシュハンド
   手関節だけを手背側へそらし、切れ刃を向こう側へ向けた持ち方
   押し出すようにしてシェービングする 「押しかみそり」

  バックハンド
   フリーハンドと同じ持ち方で、レザーの切れ刃を逆に返した持ち方 「返しかみそり」

  ペンシルハンド
   刀尾がハンドルの内側からわずかに出る程度にレザーを開いて、切れ刃を左に向け、
   あたかも筆を持つように刀首部を下げて持つ持ち方  「筆かみそり」

 レザーの運行原則
  レザーは直線状でなく円弧状に、しかもやや斜めに運行するのが原則
   ①顔の表面は平面でなく球面状であるから、これに対してレザーが平均に接触するためには、
    円弧状の運行が必要である。
   ②レザーをやや斜めに運行することにより、レザーの切れ味が高められ、皮膚に抵抗を与えずに
    毛をそることができる。

 レザーの運行と上肢の関節
   肘関節を軸にした前腕の動きは大きいので、広い範囲の部分を剃るときに適している
   刃先から刃元まで使うことが望ましいが、できるだけ刃元の部分を使うほうがよい
   刃先は、刃元に比べて運行速度が速くなり、皮膚に与える刺激が強く危険
   手指に近い刃元の方が操作しやすく安全

 レザーの運行角度
  斜行角度
   レザーは毛流に沿って剃るよりも、斜行することによって切れ味が増大する
   レザーの斜行角度は毛流の方向に対して45度以内が原則である

  対皮角度
   対皮角度は45度を限度とする
   ①毛が固くて量も多く抵抗が大きい場合には、皮膚にも力が大きくはたらいて
    傷つけやすいので、対皮角度は小さくして運行する。
   ②軟毛のように毛の抵抗が小さい場合には、対皮角度を大きくして軽く皮膚表面を
    滑らせるようにして運行する。

 レザーの運行速度
   1ストローク1秒くらいが標準、それに合わせたテンポで運行する

 添え手
   左手指によって皮膚をシェービングに適する状態に導くこと
     引き  押さえ  つまみ

 替え刃式レザー
  構造上の留意点
   替え刃式レザーの刃線は直線刃
   レザーと異なりコンケーブや斜角部がないため、切削抵抗(応力)が刀身に吸収されにくい

 操作上の留意点
   替え刃式レザーは切れ刃が鋭利で直線的なため皮膚を傷つけやすい
   レザーに比べて対皮圧力を軽くするように注意する
   運行距離はレザーに比べて短くし、切削抵抗(応力)をより小さくするため運行速度も
   ゆっくりさせる
   対皮角度は小さい(レザーを寝かせる)ほうがよい、おおむね45度を保つ
   実際には45度を保つためには替え刃式レザーの刃を相当ねかせて操作しなければならない

  添え手の留意点
  レザーに比べて運行する部位の皮膚を板状に張ると刃のあたりが強くなりすぎ危険
  添え手は軽くし、決して強く張らないように注意する

 シェービングブラシ
  ラザーリングに使用されるもので、ひげブラシとも呼ばれる
  タヌキの毛がやわらかく、コシが強いことから上質といわれる
   ①ラザーリングの目的にかなうようコシが強く、必要量のお湯を含んでも毛が
    直立しているもの。
   ②肌触りがやわらかく、皮膚を強く刺激しない快適なもの。
   ③ある程度、毛量が多く温熱を適度に保てるもの。
   ④刷毛の1本1本が独立して消毒効果が高いもの

 ラザーリング
  シェービングの事前処理として顔面にブラシで石けんを塗布する
  ラザーリングは2回行う
  1回目のラザーリングは、石けんの洗浄作用により皮膚のよごれやあぶら分を取り除くことが目的
  1回目のラザーリングはカップの中で泡立てるのではなく、ブラシに石けんをつけて
  皮膚の上で泡立てる
  2回目のラザーリングは、皮膚とひげの水分を保ち、シェービングしやすくすることが目的

   ①手関節を軸とする回転運動でラザーリングを行う。
   ②毛孔の部分まで泡を塗布させるためには、毛流と逆の方向に運行する。
   ③圧力は、毛先が皮膚面からそり返らない程度にする。

 スチーミング
   ①湿熱を与え、1回目のラザーリングの作用を促進し、同時に皮膚および毛を柔軟にする。
   ②レザーの運行を滑らかにし、知覚神経に対する刺激をやわらげる。
   ③皮膚の老廃物やほこりなどの汚れを泡とともにふき取る。

  スチーミングの順序
    ①顔面全体をスチームタオルで覆う(てん包法)。
    ②てん包したタオルの効果を十分に上げるため、タオルを顔面に密着させる(密着法)。
    ③顔面のすみずみまで快感を与えるようにきれいに拭き取る(清拭法)。
     この場合の清拭法は、石けんの泡をふきとるのが目的なので耳部と側頸部の
     ふきとりは行わない。

*メンズのフェイスデザイン
  ひげ
   ①くちひげ(ムスターシュ  moustache)
   ②あごひげ(ベアード  beard)
   ③ほおひげ(ウィスカー    whisker)
  これら3つのパターンの組み合わせ、あるいは単独の形でデザインされる

  ひげと顔の形
   ①くちひげ(ムスターシュ)
  細顔には、丸三角のとがったひげが調和する。例えば、ポイントがよい
  丸顔には、丸い形のひげが調和する。例えば、ラウンドがよい。
  角顔には、四角い形のひげが調和する。例えば、スクエアがよい。

*レディースシェービング
 メイクアップとしてのシェービング
  ①化粧の下地を整えるために行う。ムダ毛を剃ることによって化粧のりがよくなり、
   毛が黒く硬い日本人は、より化粧がはえる。
  ②額・頸部・眉毛・もみ上げなど輪郭や形を整えて、美しさを出すために行う。

 ドレスアップとしてのシェービング
  ブライダルやフォーマルの装いのとき、襟足や肩・背中までのシェービングを行う

 レディースシェービングでの注意点
  ①シェービングの範囲に合わせて、技術のしやすい服装を事前にお客様に求めておく。
  ②かぶれやアレルギーの体質、生理の有無、健康状態などについて、
   あらかじめ聞いてカルテなどに記入しておく。
  ③シェービングソープや使用する化粧料の選定には、十分に配慮する。
  ④デリケートな肌のため、強い刺激を与えないように対皮角度を30度くらいとし、
   対皮圧力は軽くゆっくりと運行する。頬部など広い部分は大きめのストロークでもよいが、
   剃りにくい部分は小さなストロークで丁寧に剃る。
  ⑤女性の毛は細くてやわらかく、肌は男性に比べて弾力に富み、傷つきやすい。
   そのため、レザー(替え刃)も鈍刃のものがよく、運行角度にも注意する。

 レディースシェービングのプロセス
  ひげを剃るというよりも、産毛を剃り、生え際の形を整えて美しく映える肌にするのが目的
  一例として、頸部、額、眉毛、鼻、下眼瞼周辺、頬部、もみ上げ、耳というプロセスで行う
  
  頸部
   産毛を残さず剃り込まないように剃り、自然のかたちを整える

  額
   額は富士額といわれるように、富士山のかたちに生え際を剃っていた。
   最近では自然のかたちに剃ることが多くなっている

  眉毛
   眉毛のかたちが顔のデザインに大きな影響を与えるので、剃り方よりも眉毛のかたちを
   どう作るかが大切

  顔面下部の1回剃り
  鼻・下眼瞼
   眼の下の産毛は目立たないが、化粧映えするので剃ることが多い。

  もみ上げ
   もみ上げは1回剃りの工程で行うが、もみ上げはメンズと形が違うので注意する。
   もみ上げは女性特有の筆の穂のようなかたちに剃るが、
   1回剃りが終了してからそれを修正する。

  顔面下部の2回剃り
   1回剃りではソープを使うが2回剃りはお湯で行う

  アイブロー
   眉頭  小鼻の内側と外側との延長線の間
   眉山  黒目の外側と目尻の延長線との間
   眉尻  目尻の延長線と、小鼻と目尻を結んだ延長線の間

*理容エステティック
  ①人間が本来持っている自然治癒力に訴えながら、新陳代謝を促進させること。
  ②精神的、肉体的な快感を伴わせながら、ストレスの解消と心身のバランスを整えること。

*スキンケア
 スキンケアにおけるクレンジング
  クレンジングは肌の老化を防止し、健康な肌への機能回復のための基本となる

*フェイシャルケア
 フェイシャルトリートメント
  主にシェービング後の肌を健康に保つための顔面処置技術

 フェイシャルトリートメントの目的
  ①スチーミングにより、シェービングのあとの肌を清潔にする。
  ②シェービングによって除かれた皮脂に代わる油分を補給し、肌の乾燥を防ぎ、滑らかさを保つ。
  ③マッサージにより肌の新陳代謝を活発にし、生理機能を高める。
  ④ドライタオルにより、余分な油分や化粧料をふき取る。
  ⑤肌の表面を整える化粧料を塗布し、さわやかな感じを与える。

 スチーミング
  ①皮脂・汗の分泌を促進させる。
  ②神経の働きを活性化させる。
  ③血液・リンパ液の循環を促進させる。
  ④新陳代謝を促進させる。
  ⑤緊張をゆるめ(弛緩作用)、疲労を回復させる。

  スチーミングの方法としては、スチームタオルによる場合と、機器を使用する場合がある
  スチームタオルによるスチーミング
    特定のタオルをスチーマーとよばれる機器で80℃以上での温度で蒸したものであり、
    40~45℃で使用する

 てん包法の確認事項
  ①側頸部までてん包されているか。
  ②耳介部が出ているか。
  ③鼻の線で、顔面上下のタオルがそろっているか。
  ④鼻尖がおおわれていて、鼻孔が出ているか。

 フェイシャルマッサージ
  温熱刺激、化粧料、手指や機器を使って顔の肌の生理機能を高め、美しく健康的にする技術
  手指を使うマッサージをマニピュレーションという。
  フェイシャルマッサージは顔面筋(表情筋)に沿って行うことで、肌の血行を促し、
  肌のつや・はりを取り戻すことができる。
  小じわをとり、中年期から起こりやすい過剰な皮下脂肪の沈着を防いだり、
  表情を豊かにする効果がある。

 マニピュレーションの種類
  エフルラージ―軽擦法―ストローキング、ライトラビング
    手掌全体を使いなでるように、または局部を温めるように軽くさする手技

  フリクション、ルールマン―強擦法―ラビング
    指腹を使い、強めにさする手技

  プレシヨン、ポワンテ―圧迫法―プレッシャー
    手掌全体と指腹を使い、局部を圧迫する

  ペトリサージ―揉撚法―ソフトツイスティング
    皮膚をつまんだり、さすったり、もんだりする手技

  ビブラシヨン―振動法―バイブレーション
    手掌全体を使い、小刻みに振動させる手技

  タポートマン―叩打法―パッティング、タッピング

  パンスマンジャケ―摘打法
    母指、示指、中指で適応する部分の皮膚浅部を軽く小刻みにつまみながら移動する手技

 マニピュレーションによるマッサージ
   レディースシェービング前後の処置としては効果的な技術

PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。


カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
[08/07 NONAME]
[05/25 通信生]
[03/06 名無し]
[11/25 通信生]
[09/06 ☆トマト☆]
プロフィール
HN:
ハリー
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]